ALBERT HAMMOND『ALBERT HAMMOND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1974年に発表された彼の3rd.アルバムである。1972年に発表した『It Never Rains In Southern California』(邦題:カリフォルニアの青い空)の大ヒットで一躍蘇の名前を知られることになった彼であるが、それ以外というと1981年の『Your World And My World』(邦題:風のララバイ)のヒットがあるとはいうものの、'70'sでは一発屋に近い存在となっていた。が、本アルバムは内容もあって、纏まりのある隠れた名作として知られているアルバムである。また、全ての曲が彼とMIKE HAZELWOODとの共作であり、プロデュースの方も彼とROY HALLEEの共同プロデュースということで、全てが彼一人ということではないものの、アルバム全体に深く関わり、隅々まで目を届かせて、彼のやりたいことを出し尽くしているアルバムでもある。
収録曲は以下の12曲である。『I'm A Train』『Everything I Want To Do』『Dime Queen Of Nevada』『New York City Here I Come』『The Girl They Call The Cool Breeze』『Names, Tags, Numbers And Labels』『I Don't Wanna Die In An Air Disaster』『Half A Million Miles From Home』『Fountain Avenue』『We're Running Out』『Candle Light, Sweet Candle Light』『Mary Hot Lips Arizona』。
お薦め曲は、『I'm A Train』『New York City Here I Come』『I Don't Wanna Die In An Air Disaster』『Half A Million Miles From Home』『We're Running Out』という所をピックアップしておく。
彼らしいポップでありながらも、とても優しいサウンドであって、彼の持ち味がしっかりと出ているアルバムである。派手な曲は無いが、メロディ・ラインも綺麗であったり、優しいものであって、とても聴きやすい佳曲ばかりが集まっている。
本アルバムから大ヒットを記録した曲はないものの、粒ぞろいで捨て曲が無く、全体的にもハイ・クオリティで当たり外れのない作品として纏まっている。
確かに、彼のアルバムを聴くとなると、『It Never Rains In Southern California』を含む同名の1st.アルバムが第一で、『Your World And My World』を含む同名アルバムが第二となり、それ以外は?となっているのが事実であるものの、第三のアルバムとして選ぶ場合、本アルバムは有力な候補の一つである。(特に、隠れた名作ということでは本アルバムと言うことになりますね。)じっくりと聴くのにも、軽く聴くのにももってこいのアルバムであるだけに、聴いてみましょう。(ただ、本アルバムを入手しようとすると、結構苦労することになってしまいますが...)
↓4th.アルバムとセットになったものですが...
Albert Hammond/99 Miles From La
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Beat Goes On
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: CD
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