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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その233) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「優勝」です。尚、「優勝」と言っても実際は幅広く、スポーツ大会などの運動能力を競ったものから、技能を競う競技会など、全く違うジャンルのものがあるが、ここではそれを問わないことにする。で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・11話」、「007」からは「カジノ・ロワイヤル」です。

ケータイ刑事」:「・11話」。「交響曲第28番多聞調 作品194≪ボム≫ ~世界ペア音楽祭爆弾予告事件」という物語。「ケータイ刑事」ではお馴染みの、実験的な作品であって、劇中では台詞は一切なく、楽器の音で台詞を奏でているというものである。一応、台詞に関しては字幕が表示されていたが、字幕があるせいなのか、それらしく聞こえるものでした。(ただ、中には字幕のようには聞こえず、「?」というものもありましたけど...)

松山さんとコンビを組んで、「世界ペア音楽祭」に出場したちゃん。(ちゃんはサックス、松山さんはギター)そして、最終審査で、出場者の5組10人が舞台上に並んでいて、結果発表で、優勝者となったちゃんと松山さんにスポットライトが当てられた。ということで、ちゃんと松山さんのペアは優勝した。(サックスで「やった~」という喜びの声を挙げるちゃん。)「優勝 世界ペア音楽祭 日本代表」を勝ち取り、世界大会に出場することが決まった。

そんな所に、客席後方の扉が開いて、スネアドラムの男とバイオリンの女が入ってきた。2人は「俺たちこそ、真のウイナー」と言い、ちゃんと松山さんが受け取ったトロフィの銘板をめくると、タイマーがカウントダウンを始め、残り時間30分で爆弾が爆発するという。一同は逃げて行こうとするが、会場から外に出る扉は全てロックされていて、完全に閉じ込められていた。バイオリンの女は爆弾を解除する鍵を持っていて、玉砕覚悟でちゃんと松山さんに「勝負しろ」と挑んできた。で、鍵を賭けた勝負となった。

対決は三本勝負(「ケー刑事」ではこのパターンが多いですね。)で、1本目は「バッハ対決」(『トッカータとフーガ』で競う。)で、松山さんとスネアドラムの男の勝負となった。審査員の判定は「スネアの勝ち」ということになった。

2本目は「ベートーベン対決」(『交響曲第5番<<運命>>』を競う。)で、ちゃんとバイオリンの女の対決となる。が、途中で大きな音を出そうとしたところでスネアドラムの男が「やばい」と気づき、対決に割って入り、勝負を止めた。ということもあって、審査員は「サックスの勝ち」と判断し、ちゃんが取り返して一勝一敗となった。

残り時間は10分を割り、3本目の「カルメン対決」となる。これには両者とも2人が加わり、対決と言うよりも競演になった。演奏が終わり、双方とも勝ったと重いながら審査員に判断を仰いだ。3人の審査員たちは戸惑いながら、スネアドラムの男とバイオリンの女を指差した。しかし、審査員の1人が「ちょっと待てよ」と言い、それを制すると、改めて相談を行い、「やっぱあっちか」ということで命ちゃんたちを指差し、ちゃんと松山さんの勝利となった。

で、鍵を渋々と渡したスネアドラムの男。が、その鍵ではカウントダウンは止まらなかった。スネアドラムの男とバイオリンの女は「死んだって構わない」と覚悟を決めていて、勝手に演奏を始めた。本物の鍵を出さない2人にちゃんは鍵の在処に気づき、側にあった銅鑼を松山さんに叩かせる。が、何も起こらなかった。再度ちゃんは考えて、スネアドラムの男がバイオリンの女の演奏を止めた時のことを思い出し、自分で銅鑼を力一杯叩いた。すると天井が揺れて、そこから鍵が落ちてきた。その鍵を拾った松山さんは素早く差し込むと、残り4秒でカウントダウンは止まった。

それを見たスネアドラムの男とバイオリンの女は舞台を下りて逃げて行こうとするが、ちゃんの口上から2人を拘束した。2人は「最後の頼みがある」と言って、セッションがしたいと言い、ちゃんはそれを許した。で、(本作の主題歌である)『命短し恋せよ乙女』の演奏を4人で行い、終了後、スネアドラムの男とバイオリンの女は連行されていった。

改めて「WINNER」と書かれた表彰台に立ったちゃんと松山さんは「俺たちがチャンピオンだ」と言って笑顔を見せ、ちゃんは「日本代表だ」と言って笑顔を見せていた。

007」:「カジノ・ロワイヤル」。2006年のシリーズ第21作であって、6代目ボンドのデビュー作である。過去20作の設定をリセットしたが、これは原作小説の世界では本作が1953年に、シリーズ第1作として執筆された作品でもあり、小説の世界ではボンドが最も若いせっていになっているためでもある。また、本作は1967年に番外作品として映画化されているが、内容の方は原作とはかなりかけ離れて飛躍した物語になっている。

世界のテロリストや犯罪組織などの資金を預かり、その運用を行っていたル・シッフルは運用に失敗して穴を開けてしまう。で、それを取り戻すため、モンテカルロのカジノ・ロワイヤルで行われる大勝負に挑む。また、MI-6はそこでル・シッフルを出し抜くために、任務としてボンドに、カジノで勝負をさせることにした。但し、負ければMI-6からル・シッフルを経て、テロリストたちに資金が提供されることになってしまうため、絶対に負けられない勝負であった。

また、その勝負にはCIAのフィリックスをはじめ、他にも何人かが参加していた。ボンドはポーカーのトップ・プレイヤーとしてその勝負に参加し、国家財務委員会から派遣されたヴェスパー(=ボンドガール)がボンドの監視役(表向きであって、実は彼女も極秘任務にあった。)

勝負が始まり、それぞれの思惑が絡んだポーカー勝負が進んで行く。ボンドは腕の良さを示し、少しずつ勝っていく。そしてル・シッフルのくせに気づき、一気に勝負に出ようとする。が、ル・シッフルも簡単に負けるようなことはしなかった。ボンドが勝負に出たが、それはル・シッフルの仕掛けた罠でもあって、ボンドは敗れてしまった。

休憩が入り、一旦、それぞれの控え室に戻るが、その時、ル・シッフルは、金を返せと迫っていた組織に襲われるたが、勝負に勝って金を返すということで、とりあえずは難を逃れた。が、勝負に負ければ殺されるのは確実だった。

勝負が再開される。再びボンドは勝っていくが、今度は途中で届けられたカクテルに毒が盛られていた。土倉気づいたボンドは中座して、緊急医療セットが秘密装備として搭載されているアストンマーチンDBS(=ボンド・カーである。)に向かった。車に辿り着き、解毒処理を行おうとするボンド。MI-6の本部からも対処法の指示が伝えられるが、ボンドは次第に意識が遠のいていく。そして、蘇生ボタンを押すも、電極を身体にしっかりと取り付けられなかったこともあって、正しく動作しない。意識が遠のいていき、これまでかと言うところに、ヴェスパーが駆けつけ、彼女の助けによってボンドは解毒に成功した。

再び勝負の場に戻ったボンド。既に何人かは、この勝負で設定された上限額の負けになっていて、勝負に参加している人数も最初と比べて減っていた。そんな中、ル・シッフルの所にはチップが確実に貯まっていた。ボンドは勝負に戻り、次第に勝っていく。

そして、対にボンドとル・シッフルとの間の大勝負となる。(1億ドルを超える勝負になった。)これに勝った方が優勝となって、全ての掛け金を得ることになる。(敗れれば一文無しになる、正に天国と地獄ということになる勝負である。)

結果はボンドが勝った。ボンドは無事に任務を果たし、テロリストに金が流れることは防いだ。が、その直後にヴェスパーがル・シッフルに拉致されてしまう。ボンドは直ちにヴェスパーを救出するためにアストンマーチンDBSを操って追いかける。

が、途中の路上で、道の真ん中にヴェスパー放置されたヴェスパーに気づき、避けようとして急ハンドルを切ると、車は空中で7回転し、道から外れ、大破してしまい、ボンドもル・シッフルに拉致されてしまった。

ル・シッフルは、勝ったボンドが手にする賞金が振り込まれる銀行口座の暗号を聞き出そうとして拷問にかけた。しかし、そこに組織のミスター・ホワイトが現れ、ル・シッフルは大損をしたことで殺され、ボンドは無事だった。

共通点は、主人公(銭形/ボンド)が勝負に勝っているということ主人公1人ではなく、相棒(「ケータイ刑事」では松山さん、「007」ではヴェスパー)がいるということ勝負は順当に勝ったのではなく、途中で敗北も喫しているということ勝負の途中で死にかけている(「ケータイ刑事」では時限爆弾のある場所に閉じ込められ、「007」では毒を盛られている。)ということ勝負に勝った後で相手から要求(「ケータイ刑事」ではセッション・プレーを、「007」では口座の暗証番号を吐くように)されているということである。

一方、相違点は、「ケータイ刑事」では金銭的な勝負ではなかったが「007」では(巨額の)金銭が絡んだ勝負であったということである。

次回も「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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