AMERICAN PIE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1999年のアメリカ映画「アメリカン・パイ」である。日本での劇場公開は2000年7月であった。現在、第7作まで製作されている人気シリーズ「アメリカン・パイ」の第1作である。本作が全米のティーンの間で大評判となったことからシリーズ化された作品でもある。ロスト・バージンのために奮闘する4人の高校生の姿を描いたコメディ作品である。
作品データを記しておくと、時間は96分、監督はポール・ワイツ、脚本はアダム・ハーツ、撮影はリチャード・クルード、音楽はデヴィッド・ローレンスである。そして出演は、ジェイソン・ビッグス、クリス・クライン、トーマス・イアン・ニコラス、エディ・ケイ・トーマス、ミーナ・スヴァーリ、アリソン・ハニガン、シャノン・エリザベス、タラ・リード、ナターシャ・リオン、ユージン・レヴィ、ジェニファー・クーリッジ、ショーン・W・スコット、クリス・オーウェン、イーライ・マリエンタール、ジョン・チョー、エリック・ライヴリー、モリー・チーク、クライド・クサツ、たちである。
ミシガン州の高校に通っているジムは、親友のケヴィン、オズ、フィンチと共に、「高校卒業までに童貞喪失する」と誓い合っていた。で、ジムは憧れの留学生・ナディアにアタックする。しかしジムは興奮して早漏し、その様子が学内のインターネットサイトに流れ、笑い者になってしまった。やけになったジムは、ブラスバンド部のミッシェルをプロムのパートナーに誘った。一方、ケヴィンはヴィッキーという彼女がいるのだが、彼女はガードが堅くてなかなか許してもらえないでいた。フィンチはヴィッキーの友人・ジェシカに頼んで、「フィンチはスゴイ」という噂を立ててもらった。で、彼は一躍学内の女子の注目の的になった。オズはラクロスの選手でスポーツマンであったが、年上の彼女に気取り、ふられてしまい、女の子を物色するためにコーラス部に入った。そして、魅力的なヘザーといい雰囲気になったまでは良かったが、目的が「童貞喪失」ということがバレてしまう。気まずくなったものの、2人は本気で愛し合うようになる。そんなことでついにプロムの日がやってきた。夜、オズはヘザーと、ケヴィンはヴィッキーとベット・インを実現した。ジムは地味だと思っていたミッシェルが実はヘビーなセックス狂であって、初夜を迎えることになる。スゴ腕という噂が嘘とばれてしまったフィンチはひょんなことからセクシーな友達の母親と一夜を共にして、4人は目標を達成した。
時代は変わっても、ティーンエイジャーの考えることは同じ所があって、そう言うところは'80年代の人気シリーズ「グローイング・アップ」シリーズに通じたところがある作品である。一応、時代設定を現在にしていることから、板ーネットなどが劇中に登場しているが、それ以外は「グローイング・アップ」を見ているような気になる作品でもある。(ノリもギャグもそう言う感じがする。)
で、「グローイング・アップ」シリーズというと音楽の方も重要な要素となるが、本作はそういう所もそのままであり、やはり音楽も重要な所になる。で、その音楽の方であるが、かつての豪華ミュージシャンによるオムニバス盤のサントラを実現していて、収録されている曲の幅も拾いオムニバス・アルバムとなっている。全体的に、曲の方は親しみやすく、ノリが良い曲が多いが、そういう所も高校生を主人公にした青春ものという雰囲気を強くしている。
ということで、本作は、映画本編を楽しみ、サントラ盤でも楽しめるという作品である。ということなので、やはりセットで揃えておきたい所である。
最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全13曲である。『New Girl』『You Wanted More』『Mutt』『Glory』『Super Down』『Find Your Way Back Home』『Good Morning Baby』『Stranger By The Day』『Summertime』『Vintage Queen』『Sway』『Wishen』『Man With The Hex』。
American Pie: Music From The Motion Picture
- アーティスト: David Lawrence
- 出版社/メーカー: Umvd Labels
- 発売日: 1999/06/29
- メディア: CD
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