ケータイ刑事銭形海10話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、第10話「BS初! ついに舞台だ! ~超豪華!演劇者殺人事件・混迷編」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から、「混迷」について、今回でクイーンがこの存在を主張した「幽霊」について、イタコが登場したことから「イタコ」について、「霊媒師」について、高村さんは「イタコ」のことをこう思っていたことから「イクラ」について記します。尚、「幽霊」は「雷・2話[裏ネタ編]PART 2」で、「イタコ」は「海・10話[裏ネタ編]」で、「イクラ」は「海・26話(2nd.13話)[裏ネタ編]」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/6/8付です。
「混迷」:混沌として訳の分からないこと、混乱して見通しの立たないことをいう。また、「昏迷」と表記することが多いが(「混迷」と表記することもあって)、「道理に暗くて分別に迷うこと」「目がくらんで心が乱れること」を言うこともある。
この物語では高村さんであるるが、「ケー刑事」シリーズでは銭形の相棒刑事は(5人とも)いつも珍推理で混迷ぶりを晒していますね。
英語では「Confusion」、ドイツ語では「Verwirrung」、フランス語では「Confusion」、イタリア語では「Confusione」、スペイン語では「Confusión」、ポルトガル語では「Confusão」、中国語では「混亂」と言う。
「幽霊」:日本の民間信仰で、人間が死んで肉体が消滅した後でも、現世に未練や恨みを持っているために成仏できず、浄土に行くことが出来ない魂が姿と声を持って因縁ある人の前に出現するもの、と定義されている。しかしその存在は科学的には証明されていない。しかし、現在まで「怪談」という形で数多く語り継がれている。(幽霊の姿は、基本的には生前の姿と同じであるが、足がないというものが一般的である。)
また、それ以外でも、死者の魂、おばけ、という意味でも使われていて、これらから派生した意味としては、「実体を持たず、名前だけ存在しているものの頭に付ける接頭語としても使われている。(例えば、幽霊会社、幽霊部員、幽霊会員などはこのようなして生まれた言葉である。)
死者が現世に姿を現すという考えは、洋の東西を問わず、古来からあるものである。そのようなものを西洋では「Ghost」と呼んでいる。しかし西洋では幽霊屋敷、幽霊船、などのように、人間以外のもの(物)に魂が宿ったというものが多く、死者が生前の姿で現れる、というものは意外と少ない。(死者が現れるというものは、西洋では妖怪の類の方が多くなっている。)→この点が日本とは違っている所である。尚、東洋では、もの(物)に宿るのではなく、生前の姿で直接現れるという幽霊が一般的である。
日本の幽霊では、そのイメージとしては、乱れた髪(長髪が一般的)、頭には三角頭巾(「天冠」と言う。)、足が無く、白装束である、というのが定着している。また、イメージとしては「女」というのが一般的である。これは江戸時代の浮世絵に記されたものであって、それが現代まで受け継がれている間に、広く浸透したためである。尚、江戸時代以前の幽霊には足があったとされている。(ちなみに、西洋の幽霊は足があるのが一般的であり、足がないというのは日本徳有の幽霊である。)
その「足がない幽霊」は、18世紀(江戸時代中期)の絵師・円山応挙(円山派の祖)が最初に記したとされているが、それ以前に足がない幽霊の絵は記されているので、これは間違った通説である。(彼の幽霊画が余りにも有名になったため、誤解されたということである。)
また、江戸時代には、百物語という形で怪談話が各地で語り継がれていて、ブームにもなり、いくつかの怪談話が生まれることになる。(「怪談新耳袋」の原作である「新耳袋」は江戸時代に「耳袋」という怪談話集を参考にして、原題の怪談話を集めたものであるが、「耳袋」も江戸時代の百物語の一例である。)「雨月物語」「牡丹燈籠」「四谷怪談」などは余りにも有名な怪談話となった。有名というのは江戸時代から芝居になっていたためでもあって、その代表的な「四谷怪談」は1825年7月26日に江戸・中村座という芝居小屋で「東海道四谷怪談」として初公演されていて、ここから芝居の世界でも幽霊が登場するようになった。現在では、これにちなんで、7月26日を「幽霊の日」ということになっている。(但し、1825年と言うと、旧暦であったので、現在の新暦では7/26ではないのですがね...)
また、日本の三大怪談として知られている「四谷怪談」(「東海道四谷怪談」)、「皿屋敷」(「播州皿屋敷」または「番町皿屋敷」)、「牡丹灯篭」にも幽霊は登場するが、「四谷怪談」と「皿屋敷」は怨念を残して死んだ女性が亡霊となって現れて、という物語であるが、「牡丹灯篭」は恋する男に焦がれ死にした女の亡霊と人間(男)との恋を描いたものである。よって、幽霊の全てが人間に対して恨みを晴らそうというものではない。また、数多くの幽霊が映画としても描かれていて、幽霊にも善悪がいる。日本映画では「四谷怪談」や「皿屋敷」のような幽霊が登場する作品が多いが、西洋では「牡丹灯篭」のような幽霊を描いた作品が多いという傾向がある。(例えば、1987年の香港映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(ジョイ・ウォン(幽霊役が当たり役となり、他にも幽霊を演じた作品があることでも知られている。)主演)とその続編(「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」(ジョイ・ウォン主演)は1990年、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」(ジョイ・ウォン主演)は1991年)、アニメの「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー スーシン」(1997年)、1990年のアメリカ映画「ゴースト ニューヨークの幻」(デミ・ムーア主演)などが該当する。)→幽霊の怖い話も良いが、たまには後者の心温まる幽霊が登場する作品も見てみましょう。一般的に「幽霊」は恐怖の対象となっているが、少しはそうではなくなっていくことでしょう。
英語では「Ghost」、ドイツ語では「Geist」、フランス語では「Fantôme」、イタリア語では「Fantasma」、スペイン語では「Fantasma」、ポルトガル語では「Fantasma」、中国語では「幽靈」と言う。
「イタコ」:「いちこ」とも言うことがある。東北地方において、口寄せ(いたこよせ)を行う巫女のことを言う。死者や行方不明者の霊を自分に乗り移らせて、その霊の言葉を語る。口寄せとしては、毎年7月に行われる青森県・恐山大祭で行われるものは説くに有名である。
交霊術を使うということで、霊能力者とされているが、先天的または後天的な盲目の女性というのが多かった。(科学的な説明は出来ないが)弱視であることから厳しい修行を経て交霊能力を身につけた霊能力者ということに扱われている。
青森県・津軽のイタコの習俗、秋田県・羽後のイタコの習俗、等は、現在では国指定選択無形文化財となっている。
最近では「イタコ」が行う交霊術を、通常の通信方法では交信することが出来ない相手(神、霊、死者、宇宙人など)と交信することを「チャネリング」と呼び、「チャネリング」をする人の一つとして「イタコ」が語られている。(→何でもかんでも横文字にすれば良いというものではないと思うんですけどね...)但し、「チャネリング」では霊と交信すると言うよりも、神や過去の偉人という高次元の意識と交信することが一般的とされていて、霊と交信するのはやはり「イタコ」と呼ばれるのが一般的である。また、「チャネラー」は主に西洋の術と考えられていて、東洋(日本)の術は「イタコ」と考えるのが一般的になっている。
尚、英語をはじめ、殆どの言語では日本語をローマ字表記とした「Itako」と呼ばれている。
「霊媒師」:神霊、死者の霊などの超自然的存在と意思を通じうる媒介者のことを言う。「口寄せ」「霊媒者」という言い方もある。
巫女、イタコ、祈祷師、シャーマンなどはその代表的なものである。また、一部の占い師も霊媒師とみられることもある。
英語では「Psychic Medium」、ドイツ語では「Reverend Mittler」、フランス語では「Révérend Moyen」、イタリア語では「Entusiasma Il Mezzo」、スペイン語では「Acelera El Medio」、ポルトガル語では「Acelere. Médio」、中国語では「靈媒師」と言う。
「イクラ」:サケやマスの卵を塩漬けにした食品である。尚、「筋子(すじこ)」は卵巣に入ったままの状態の卵であるが、イクラは卵巣から取り出してバラバラの状態にした卵である。そのため「バラ子」とも呼ばれることもある。
ロシア(シベリア)で一般的に食されていたものであって、それが大正時代に日本に伝えられたものである。当時、樺太の水産試験場が実験的に塩漬け食品として製造したことから、それが広く普及することになったものである。また、現在では、海藻エキスとサラダ油を原料とした人工イクラも作られていて、食感、見た目、味は本物のイクラに似ている。→回転寿司で使われている「イクラ」は大抵が人工イクラであり、結構身近な所にもあります。(廻らないお寿司だと人工イクラではなく本物のイクラが多い。)
尚、ロシアではイクラ(鮭や鱒の卵の加工食品)のことを「赤いイクラ」、チョウザメの卵である「キャビア」のことを「黒いイクラ」と言い分ける場合もある。
英語では「Salmon Roe」、ドイツ語では「Lachsrogen」、フランス語では「Le roe de Saumon」、イタリア語では「L'uova di Pesce di Salmone」、スペイン語では「El Roe de Salmón」、ポルトガル語では「Ova de Salmão」と言うが、近年ではロシア語を元にした「Ikra」という言い方でも通じるようになっている。また、中国語では「鹽漬鮭魚子」と言う。
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