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ANIMOTION『STRANGE BEHAVIOR』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの2nd.アルバムである。2年ぶりの第2作であって、'80's中盤らしいエレクトリック・ロックという路線のサウンドを聴かせてくれている。しかし、当時のロック・シーンはパワー・バラードを中心としたものに移行していたこともあって、苦戦して伸び悩むことになった。(エレポップ・路線であれば違った結果になっていたと思われる。)チャート成績はBillboardで最高位71位に留まっている。(が、次作がチャートインせず、解散することになるので、チャートインした彼らの最後のアルバムということになる。)尚、スイスでは21位を記録している。

収録曲はオリジナル盤では全10曲であったが、2009年に再発された時に5曲のボーナス・トラックが追加されて、現在では全15曲となっている。収録曲は以下の通りである。『I Want You』『I Engineer』『Strange Behaviour』『Stealing Time』『Anxiety』『Out Of Control』『Stranded』『The Essence』『One Step Ahead』『Staring Down The Demons』。(以下、ボーナス・トラック)『I Engineer (12" Remix)』『I Engineer (Dub Version)』『Obsession (1986 Remix)』『I Want You (Dub Mix)』『I Want You (7" Remix)』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『I Engineer』は(西)ドイツで2位、スイスで6位、オーストリアで19位を記録したが、本国アメリカでは76位と伸び悩んだ。2nd.シングルの『I Want You』は(西)ドイツで27位、アメリカでは84位に留まった。

お薦め曲は、シングル曲の『I Want You』と『I Engineer』、そして『The Essence』と『Staring Down The Demons』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーの『Strange Behaviour』をピックアップしておく。

エレポップに近いサウンドであるのだが、ポップと言うよりもロックに近いものである。そのため、ニューウェーブ系のバンドとされているが、これが彼らの不幸であった。というのは、'80's中期では既に「ニューウェーブ」は細分化されていて、「エレポップ」と呼ばれるものも完全に定着していたが、彼らのサウンドは「エレポップ」に含まれず、ロックとしてはシンセサイザーを使ったポップなものでありすぎたことから「ロック」にも含まれず、ジャンルとしては宙ぶらりんになってしまったため、陽の目が当たりにくくなってしまった。あと数年早く、'80's前半であれば「ニューウェーブ」としてもっと脚光を浴びたでしょうが...

が、全体的には聴きやすいサウンドであって、十分にポップなものであって、'80'sらしいものである。本国アメリカでは苦戦したが、(西)ドイツでは大ヒットを記録しているだけに、決して好まれないサウンドではない。(多少であるが、'80's終盤から'90'sをリードすることになる「ユーロビート」に影響を与えている。)ということで、'80'sサウンドがお好きであれば、チェックして起きたいアルバムの一つである。

 

Strange Behaviour

Strange Behaviour

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Cherry Pop
  • 発売日: 2009/09/22
  • メディア: CD

Strange Behavior

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram
  • 発売日: 1989/10/06
  • メディア: CD


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