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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その234) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「国の顔(首脳)の巻き込まれた事件」です。尚、「国の顔」と言うといくつかの解釈が出来るが、「首脳」ということで、その国を支える大事な人という意味である。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・3rd.3話」、「007」からは「消されたライセンス」です。

ケータイ刑事」:「・3rd.3話」。「ザバーンザバーンは異国の香り! ~プリンセス暗殺計画」という物語である。ゲストの二役というのは珍しいことではないが、本作は「ケー刑事」で唯一、主役の銭形が二役を演じているという物語である。また、この物語のベースには、オードリー・ヘプバーン主演の映画「ローマの休日」を意識した所がある物語でもある。

ザバーン王国の唯一の王位継承者であるプリンセス・カイ(本名はカイリーネ・ネクロチアス・エメラルドオーシャン・ターモン・アンドリウ・ボナパルト・ジョゼッペ)が来日した。が、ザバーン王国大使館にプリンセス・カイの暗殺予告状が届けられ、プリンセスはちゃんにそっくりということで、海ちゃんが身替わりになって捜査を行うことになる。最近、ザバーン王国では、王政廃止を唱える武力グループが現れ、政府要人の狙撃や爆発テロが起こっていた。プリンセスの命が奪われると、王家の血筋は断たれてしまうことになる。それを防ぐのがちゃんの任務であった。

大使館ではセレモニーが行われ、多くの来賓客が出入りし、その中に暗殺者が紛れ込む可能性があるということで、ちゃんは「警視庁の威信にかけて、王女の身をお守りします」と力強く言った。

そっくりということで、ちゃんと王女が入れ替わり、ちゃんがプリンセスに、プリンセスがちゃんに扮した。プリンセスに扮したちゃんは、王室執務長のオルカ(本名はオルカディアトロス・サザンウインドバード・タイガーシャーク)からプリンセス教育を受ける羽目になり、大苦戦をしていたが、ちゃんに扮したプリンセスは松山さんと共に大使館を一旦離れた。で、松山さんの指導で牛丼弁当を食べるが、松山さんが「牛丼の食べ方を教えてやる」と言って、とんでもない食べ方を教えていた。(割り箸の袋を口にくわえ、箸を取り出し、口で挟んで箸を割る。続いて牛丼の容器の蓋を開けると、茶道の茶碗のように回し、お辞儀をしてから気合いを入れ、一気に掻き込むように食べる。そして「美味っめぃ~」と叫ぶ。)プリンセスも松山さんの食べ方を見よう見まねで真似していた。

松山さんとちゃんに扮したプリンセスが大使館に戻ってくると、プリンセスに扮したちゃんが、行儀作法の教育にうんざりして、「助けて~」と逃げてきた。そんなちゃんを狙ってボウガンの矢が飛んできた。幸い、矢は外れたが、暗殺者は身近な所にいるということで、暗殺者は内部の人間だと判断された。

暗殺未遂騒動があったが、本日のセレモニーを中止する訳にもいかず、逆にオルカはプリンセスの姿のちゃんが狙われたことから、暗殺者を捕まえるチャンスと言い、ちゃんも任務を遂行するために、予定通り、セレモニーを行うことを決めた。が、松山さんは、ちゃんが余りにも危険だとして、気が気でなかった。

セレモニーが始まる時間となり、プリンセスとちゃんが階段から降りてきた。で、プリンセスは会場に向かい、ちゃんは松山さんと2人きりになった。松山さんはちゃんのことを心配して、もう一度見廻りに行く。その松山さんと入れ替わるかのようにオルカがやってくると、ちゃんに王女のフルネームを尋ねた。それに長いフルネームを正しく言ったちゃん。するとオルカは、それは本物の精判断して、銃を取り出してちゃんを撃った。

銃声を聞いて松山さんが慌てて戻って来たが、オルカは、暗殺者は王女と見張りの刑事を撃って逃亡した、という筋書きで、松山さんも射殺しようとした。が、撃たれたはずのちゃんが立ち上がり、口上からオルカを拘束した。

ちゃんは防弾チョッキを着ていて無事だった。また、そのちゃんは本物のちゃんであって、セレモニーを前にして、再びプリンセスと入れ替わっていたのだった。そして、プリンセス暗殺の予告状にあったシミから、それがオルカが書いたものと見抜いた。そして、プリンセスと入れ替わり、本物のプリンセスに対する警備が手薄になった所を狙うという作戦を見透かして、再び入れ替わって罠を張っていたのだった。

オルカは、プリンセスのフルネームをちゃんが正しく言えたことに関心したが、ちゃんは「一度聴いた名前は絶対に忘れない」と言う特技があった。

しかし、オルカは、ここは大使館で日本の法律は通用し無いので、自分を逮捕できない、と言って余裕を見せた。が、本物のプリンセスが現れた。それはちゃんの助言によるもので、セレモニーの途中で抜けてきたのだった。で、「日本の法律で裁けぬなら、我が国の法律で裁くまでのこと」と言って、オルカを捕らえるように命じ、松山さんに逮捕を依頼した。で、松山さんがオルカに手錠を掛けて逮捕し、オルカは連行されていった。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であって、4代目ボンドの第2作(最終作)である。この作品は、当初は中国を舞台にして、東南アジアの(麻薬の)「黄金の三角地帯」に繋げる物語であったが、中国での撮影が出来なくなったことで、中南米舞台に変更された物語となった。香港の麻薬捜査官が登場するのは、最初の中国を舞台にした物語の名残である。

中南米の某国・イスマス・シティ。その国は麻薬王サンチェスが実質的に支配している国である。ヘクトル・ロペス大統領は軍出身であり、国民にも人気が高く、有能な大統領のように見られていて、街中には大統領の肖像画が多数飾られていて、活気のある町であった。しかし、大統領は、サンチェスの言いなりであって、麻薬王サンチェスの資金によって権力を維持していたのだった。

サンチェスからは「大統領も生きている内が華だ」と言われていて、大統領独自の政策を行おうとしても、それを実現することが出来ず、完全に麻薬王サンチェスの傀儡政権であった。(が、「大統領」はその国の元首であることに変わりはない。)

ボンドが乗り込んだことで弱気になった一面を見せたりもした。しかし、彼はサンチェスに支えられていたものの、サンチェスの麻薬を中心とした事業には手を染めていなかったため、ボンドも敵とは見なかったこともあって、ホンドがサンチェスを倒すと、後ろ盾を失ってしまい、政変が起こり、更に外圧も強くなる。失脚か?と思われたが、それを彼は辛くも回避したことで、大統領の座に留まることになり、これで本当の意味での大統領に戻ることになった。そして、サンチェスの愛人だったルペも手に入れることになった...

共通点は、政変に巻き込まれたということそしてそのピンチを乗り越えたこと本人の近いところに悪玉(「ケータイ刑事」では王室執務長のオルカ、「007」では麻薬王のサンチェス)がいたと言うことである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では王位継承権を持っているとは言っても、現時点では君主ではなく、当然、国家元首でもない、あくまでも王女であるが、「007」では、傀儡政権であっても現職の大統領ということで国家元首であるということである。

次回でこの連載も18クール(=満4年半)に到達するが、特に特別なことはせずに、今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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