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THE ARROWS『STAND BACK』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らの初めてのフルサイズのアルバムである。カナダ・トロント出身のニューウェーブ系のバンドである彼らは、'80's初頭のロックシーンでお馴染みの楽器となったサックスを取り入れているバンドである。特に大きなヒットにはなっていないものの、サックスとロックが融合したサウンドは、'80's初頭の豪州のバンドが定着させた所があって、それを取り入れているという所が如何にも'80's前半らしいところである。

尚、「ARROWS」という名前のバンドは、'70'sにはイギリスのグラム系バンド、'90'sから現在も現役のロシアのヘビメタ・バンド、2006年から活動しているオーストラリアのインディーズ・ロック・バンドもいるが、それらは全てが全くの別バンドである。(名前がたまたま一致しているだけである。)

収録曲は以下の全9曲である。『Meet Me In The Middle』『Say It Isn't True』『Fallen Angel』『Never Be Another One』『Girl In 313』『Stand Back』『Enough Is Never Enough』『I Owe You』『Easy Street』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『Meet Me In The Middle』は彼らのデビュー・シングルでもある。以下、『Say It Isn't True』『Never Be Another One』『Easy Street』の順番でシングル・カットされている。

お薦め曲はシングル曲の『Meet Me In The Middle』『Say It Isn't True』『Never Be Another One』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーの『Stand Back』をピックアップしておく。(※1984年に『Stand Back』というと、1983年のSTEVIE NICKSのヒット曲が思い出されるが、この曲はそのカヴァーではなく、彼らのオリジナル・ソングである。)

サウンドの方は、'80'sのポップな所のある親しみやすいロックであって、とても聴きやすいものである。ただ、サックスとロックの融合と言うことでは、'80's初頭では新鮮なところがあったが、'80'sも中盤になると、すっかり馴染んでいたこともあって、目新しさもなく、「'80'sらしいサウンド」になってしまっているため、あまり目立つところがなく、地味な感じになってしまうのが惜しいところである。(まあ、大きなヒットにならなかったのは、そういう華やかさが足りないというのも一つの原因でしょうが...)

'80'sサウンドがお好きな方であれば、カナダの音楽シーンも色々と面白いものがあって、また、カナダ発で世界で大ブレイクするミュージシャンも複数いるだけに、彼らのような存在でもしっかりとチェックしておきたいところである。(世界的にはブレイクしていないが、カナダではそれなりのヒットを記録していることもあって、彼らのアルバムは結構入手出来るものでもありますし...)

 

Stand Back

Stand Back

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Yesterrock
  • 発売日: 2011/08/05
  • メディア: CD


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