AMY GRANT『STRAIGHT AHEAD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼女の5枚目のアルバムであり、かつ、初めてチャートインを記録したアルバムである。('77年にデビューしているが、セールスの点で苦労している。また、ブレイクするのは'86年である。)彼女の優しさがあふれ出ている秀作であって、ブレイクする以前のアルバムであっただけに、隠れた名作として知られているアルバムでもある。尚、チャート成績はBillboardで最高位133位を記録していて、ゴールドレコードになっている。
収録曲は以下の全10曲である。『Where Do You Hide Your Heart』『Jehovah』『Angels』『Straight Ahead』『Thy Word』『It's Not A Song』『Open Arms』『Doubly Good To You』『Tomorrow』『The Now And The Not Yet』。
この中からシングル・カットされたのは『Angels』であって、Billboardのクリスチャン・チャートでは1位を獲得している。(HOT 100にはランクインしていない。また、クリスチャン・チャートでの1位獲得は4曲目である。)
お薦め曲は、シングル曲の『Angels』、アルバム・タイトル・ナンバーの『Straight Ahead』、更に『Where Do You Hide Your Heart』『It's Not A Song』『Tomorrow』という所をピックアップしておく。
この当時の彼女の作品は、とても優しい曲が多く、ホッとすることが出来る曲が多い。また、ボーカルの方も豊かな表現力と確かな歌唱力があるため、安心して聴くことが出来る。派手なところは全く無いのだが、聴かせるところはしっかりと聴かせていて、優しく包み込んでくれるため、安堵感に浸ることが出来るものである。(こういった所が宗教に近いところとして嫌われることもあるのですが...)
クリスチャン・シンガーとして認識されていることが日本ではマイナスに働いてしまった所があるのも事実であるが、ポップなところもあって、聴きやすいサウンドでもあるだけに、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。
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