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「ANGEL」(1983) [映画(洋画)]

表題の作品は1983年のアメリカ映画「エンジェル」である。2007年の英仏ベルギー合作作品に同名タイトル(原題も邦題も同じ)の作品(フランソワ・オゾン監督、ロモーラ・ガライ主演)が、2001年のフランス映画に同名邦題(原題はフランス語では同じ意味となる「UN ANGE」である。ミゲル・クルトワ監督、リシャール・ベリ主演)の作品があるため、それと区別するために製作年も表題に記しておきました。日本での劇場公開は1984年6月であった。ロジャー・コーマンから経営権を買収したニューワールドシネマが初めて自社製作した作品であり、体制が変わったことで作品以外の点でも注目されることになった一編でもあった。昼は女子高生、夜は街角に立つストリートガールという2つの顔を持つ少女エンジェルの物語である。

作品データを記しておくと、時間は93分、監督はロバート・ヴィンセント・オニール、脚本はロバート・ヴィンセント・オニールとジョゼフ・M・キャラの2人、撮影はアンディ・デイヴィス、音楽はクレイグ・セイファンである。そして出演は、ドナ・ウィルクス、クリフ・ゴーマン、ディック・ショーン、ロリー・カルホーン、スーザン・ティレル、ジョン・ディール、ドナ・マクダニエル、グレアム・マクギャヴィン、エレーヌ・ジフトス、たちである。

優秀な成績を上げている女子高生のモリー。しかし彼女の父は蒸発し、母も行方をくらましていた。また、ボーイフレンドもいない孤独な少女であった。そんな彼女は、学校から帰るとキツいメイクをして、夜のハリウッドの街に立つ売春婦のエンジェルに変身していた。また、学校では友達のいない彼女だったが、夜の世界では元西部劇スターのキット・カーソン、おかまのメイという仲間がいた。そんなハリウッドの夜の街で、変質者による連続殺人事件が起こる。そしてモリーの仲間たちもその犠牲者となる。モリーは犯人を目撃したことから警察に呼ばれ、犯人捜しに協力することになる。犯人を追いつめたと思いきや、あと一歩という所で犯人を取り逃がしてしまう。その時、モリーはアンドリュース刑事と知り合うことになるが、彼はモリーの過去を知り、学校にもモリーが売春婦をしていることがばれてしまった。アンドリュースはモリーに売春を止めるように説得するが、生きていくためにはそういう訳にはいかず、耳を貸さなかった。一方、犯人はモリーに顔を知られてしまったため、モリーを殺そうとして付け狙うようになった。そしてモリーの家に侵入し、父親代わりの知人を殺してしまう。それを知ったモリーは怒り、ピストルを手にすると犯人を追い、そして遂に射殺したのだった...

物語としては、前半、中盤、終盤で趣が変わることになる(青春もののような雰囲気から一転してサイコ・サスペンスとなり、そして強い女のアクション作品へと変化する。)が、主人公・モリーの小気味よさは変わらないことで、安心して見ていられる。また、こういう展開の作品はB級作品にはありがちであるのだが、B級のノリも一部にあるが、それを感じさせない所もある作品である。(B級と思って見始めると、意外にもホームランという当りだったと言える。→大作と思って見始めると、しくじったと感じるでしょうね...)

それにしても、かつてはLDでリリースされていたが、現在では日本盤はビデオすらなく、アメリカでもDVD化されていないとは...

 

↓輸入版ビデオですが...

Angel (1984) [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Starz / Anchor Bay
  • メディア: VHS


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