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「THE ASPHALT JUNGLE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1950年のアメリカ映画「アスファルト・ジャングル」である。日本での劇場公開は1954年3月であった。J・ヒューストン監督によるフィルム・ノワールとして知られる名作であって、彼の黄金期の作品として知られている。また、本作にはまだ無名時代のマリリン・モンローが出演していたということでも(現在は)有名になっている。

作品データを記しておくと、時間は112分、白黒作品である。原作はW・R・バーネット、監督はジョン・ヒューストン、脚本はジョン・ヒューストンとベン・マドーの2人、撮影はハロルド・ロッソン、音楽はミクロス・ローザである。そして出演は、サム・ジャッフェ、スターリング・ヘイドン、ルイス・カルハーン、マリリン・モンロー、ジーン・ヘイゲン、ジェームズ・ホイットモア、マーク・ローレンス、アンソニー・カルーソ、ブラッド・デクスター、ジョン・マッキンタイア、バリー・ケリー、テレサ・セリ、ウィリアム・デイヴィス、ドロシー・ツリー、ジョン・マックスウェル、たちである。

出獄したばかりのドクは賭博業者のコビーの元を訪れた。彼は大がかりな宝石泥棒の計画を盛っていて、暗黒街のボスとして知られる弁護士・エメリックを紹介して貰うためだった。で、ディックスという青年をドクに紹介し、コビーとドクはエメリックを訪ねる。で、計画を話すと、エメリックは援助を承諾した。が、実は犯行はドクに任せ、相棒のブラノムや情婦のアンジェラたちと共に国外逃亡をするつもりでいた。準備が整い、犯行の日、ドクが指揮する中、目標の宝石店に忍び込み、金庫を破り、強盗に成功する。が、すぐさま現れた警察に追われ、仲間のルイスは負傷した。しかし、何とか追っ手をまいて、宝石を持ってエメリックの家に運び込む。しかし、ここでドクとエメリックの交渉は暗礁に乗り上げしまい、先に進まない。業を煮やしたブラノムがピストルを出したが、ディックスが撃ち、死亡。更にディックスも負傷する。エメリックは保険会社に宝石の買戻しを折衝するだけでなく、ブラノムの死体の始末も抱えることになってしまう。川に死体を捨てたものの、その死体が浮かんだことから警察の捜査が進み、コビーは逮捕され、エメリックは情婦のアンジェラと共に取り調べを受けることになり、ピストル自殺をしてしまった。仲間たちが次々と死ぬか逮捕されていく中、ドクも遂に逮捕され、負傷しているものの、一人逃れているディックスは故郷のケンタッキーに来るまで逃げようとするが、女友達のドールがついてくる。途中、怪我が大きいことからドールによって医者に運ばれた。意識を取り戻すと再び逃走しようとするが、出血多量で死んでしまった。

結局、仲間割れをするなど、悪事は上手くいかないということで締めているのはJ・ヒューストンらしい所である。また、計画に参加する人物たちの描写がしっかり出来ているため、一癖も二癖もある連中がぶつかり合って仲間割れをするというのも自然な形で受け入れられる。

また、60年以上昔の作品であるが、緻密に計算しつくして描いていることで、重厚さのある作品にもなっている。

ということで、これは見ておきたい犯罪映画の一つである。

 

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