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「ARCH OF TRIUMPH」 [映画(洋画)]

表題の作品は1948年のアメリカ映画「凱旋門」である。日本での劇場公開は1952年5月であった。「西部戦線異状なし」の原作で知られているエリッヒ・マリア・レマルクのベストセラー小説の映画化作品であって、「カサブランカ」のI・バーグマン主演のメロドラマである。

作品データを記しておくと、時間は133分、白黒作品である。原作はエリッヒ・マリア・レマルク、監督はルイス・マイルストン、脚本はルイス・マイルストンとハリー・ブラウンの2人、撮影はルイス・マイルストン、ハリー・ブラウンの2人、音楽はルイス・グルーエンバーグ、モリス・W・ストロフの2人である。そして出演は、イングリッド・バーグマン、シャルル・ボワイエ、チャールズ・ロートン、ルイス・カルハーン、ルース・ウォリック、ロマン・ボーネン、ウィリアム・コンラッド、クルト・ボウワ、スティーブン・ベカッシー、リア・クマーラ、たちである。

第二次大戦が勃発する直前のフランス・パリ。ナチスの勢力拡大でパリには迫害を逃れて亡命してきた人でごった返すようになっていた。また、不法入国をした者たちも数多く、オーストリアの医師・ラヴィックもそんな不法入国者の1人であった。そんな彼は、ある日、ナチスの収容所で彼に拷問を与えたゲシュタポのハーケの姿を見かけ、以前に受けた屈辱の思いが甦っていた。その日の帰り道、彼はポン・ヌフで自殺をしようとしている女・ジョーンを助けた。彼女は恋人を失っていたのだった。が、彼女はラヴィックに恋し、2人は恋中へとなっていく。そしてラヴィックの友人の紹介でカフェの歌手になり、幸せなひとときを過ごすようになる。が、偶然にもラヴィックが不法入国者であることがバレてしまい、ラヴィックは国外追放になってしまう。3ヶ月かかって再びパリに戻ってきたラヴィックだったが、その時ジェーンは、富豪の青年・アレックスと同棲していた。ラヴィックが戻って来たことを知ると、アレックスの元を去ろうとするが、アレックスはそれを許さず、ジェーンを手放さなかった。そんな中、ラヴィックはハーケと再会し、殺害して積年の恨みを晴らした。その夜、ニュースが「連合国のドイツ開戦」を伝えて、ラヴィックの元にはジェーンが助けを求める電話が鳴り続けるが、ラヴィックは眠っていて電話に出ることは無かった。朝になって急を聞いたラヴィックが駆けつけたときには、アレックスの手で痛めつけられたジェーンを看取り、彼は敵国人として収容所に連れて行かれるのだった...

物語としてはメロドラマとしてそれなりに纏まっているが、第二次大戦が今にも起ころうという時期にしてはのんびりとしている所があって、緊張感が今一つという所が残念な所である。もう少し緊張感があれば、よりいっそう、メロドラマとして盛り上がったでしょうね。→100分程度に編集したら、緊張感が少しは出てくるでしょう...

まあ、バーグマンとボワイエの演技は素晴らしいことで「名作」と語られているが、「名作ってこんなもの?」という疑問を持ってしまう作品でもあるため、予備知識は忘れてから鑑賞した方が良い作品である。

 

↓作品として今一つということもあってなのか、ソフトに恵まれていません...(DVDが無い...)

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