「AUDREY ROSE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1977年のアメリカ映画「オードリー・ローズ」である。日本での劇場公開は1977年9月であった。'70年代にブームとなったジャンルとしてオカルト映画があるが、本作はそのジャンルの作品である。輪廻転生をテーマにしている作品でもある。
作品データを記しておくと、時間は113分、原作と脚本はフランク・デ・フェリッタ、監督はロバート・ワイズ、撮影はヴィクター・J・ケンパー、音楽はマイケル・スモールである。そして出演は、アンソニー・ホプキンス、マーシャ・メイソン、ジョン・ベック、スーザン・スウィフト、ノーマン・ロイド、ジョン・ヒラーマン、ロバート・ウォーデン、フィリップ・スターリング、アイヴィー・ジョーンズ、たちである。
ニューヨークの広告会社に勤めるビルは、ある日、帰宅すると、妻・ジャニスから奇妙な男の話を聞かされる。それは娘・アイビーに関するものだった。娘が熱を出して学校を休んだ日、その奇妙な男から連絡があって、会って話したいという。男はエリオットと名乗り、ビルは会うことにした。そしてエリオットは、11年前に交通事故で死んだ自分の娘・オードリーの霊は生きていて、アイビーはオートリーの生まれ変わりだと言う。ビルには信じられない話であったが、それからアイビーの様子がおかしくなる。雨の日だけおかしくなるアイビー。心臓発作を起こしたアイビーに、尋ねてきたエリオットが「オードリー!」と叫ぶと、アイビーはおとなしくなるのだった。エリオットはビルたちに、インドで体験した輪廻転生の話をしたのだった。アイビーは雨の日にだけおかしくなり、また雨の日に心臓発作を起こした。そんなアイビーを巡ってちょっとしたことからビルとエリオットが対立し、ビルが訴えたことでエリオットは誘拐罪で逮捕された。裁判で、アイビーはオードリーの生まれ変わりなのか、ということが争点となり、法廷で、アイビーに催眠術を掛ける実験が行われることになる。アイビーはオードリーの記憶を取り戻し、オードリーとしての記憶を語っていく。が、突然、心臓発作が起こってアイビーは死んでしまった。オードリーの霊は報われたが、アイビーの霊は報われない状態になってしまい、エリオットはアイビーの霊を報うようにするため、インドに旅立っていった。
オカルト度ということでは高くないが、「輪廻転生」という思想は東洋では良く見られるものであり、それを用いているところはユニークなところである。(が、結局はインド、則ち東洋に繋げていますが...)ストーリーとしても派手な所が無いものの、東洋と西洋との思想を上手く融合させている物語であって、悪くは無い1本である。
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