AUTUMN IN NEW YORK(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は2000年の映画「オータム・イン・ニューヨーク」である。日本での劇場公開は2000年9月であった。ニューヨークを舞台にしたラブ・ストーリーであるが、ジャズの名曲を多数用いていることから、サントラ盤の方が評判の高い作品でもある。
作品データを記しておくと、時間は107分、監督はジョアン・チェン、脚本はアリソン・バーネット、撮影はクー・チャンウェイ、音楽はガブリエル・ヤレドである。そして出演は、リチャード・ギア、ウィノナ・ライダー、ジリアン・ヘネシー、アンソニー・ラパリア、シェリー・ストリングフィールド、エレーン・ストリッチ、ヴェラ・ファーミガ、J・K・シモンズ、タウニー・サイプレス、サム・トラメル、カリ・ローシャ、メアリー・ベス・ハート、たちである。
ニューヨークで高級レストランを経営するは48歳、独身であった。そんな彼はセントラルパークで22歳の美大生のシャーロットと知り合い、彼女に夢中になる。が、シャーロットは不治の病に冒されていることを告白して...
詳しく書かないのは、この手の物語でのお約束という展開となり、更に、お涙頂戴もののように描かれていき、予想通りの結末を迎えるという凡作であるためである。(こうなって、ああなって、そうなる、ということを予想したら、8割の人は当たることでしょうね...)内容的には実につまらない作品であって、ゴールデン・ラズベリー賞で「ワースト・カップル賞」にノミネートされるほど評判が悪かったのも自由分納得できるところである。
が、そんな凡作に限って音楽が素晴らしいのが、映画界の不思議なところでもある。本作は、作品としては赤点というようなレベルであるが、音楽については間違いなくAランクである。(Aランクでも上位に入るものであって「AAA」である。)
本作の音楽はジャズを用いているが、この選曲が実に秀逸である。「サントラ盤」という肩書きを有しているものの、その肩書きが無く、ジャズのジャズのコンスピレーション・アルバムとしても十分通用する内容で、余りにも美味しいアルバムになっている。また、ジャズをこれから聴こうという入門者だけでなく、ある程度ジャズに対する知識を持っている方でも納得できるだけのクオリティのあるアルバムである。
ということで、本作は、映画の方はR・ギアやW・ライダーのファンで無ければスルーするとして、サントラ盤の方をじっくりと聴いておきたい所である。
最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全28曲である。『Beautiful』『Getting Some Fun Out Of Life』『Autumn In New York』『Our Love Never Ends』『Charlotte And Will』『Autumn Forever』『Elegy For Charlotte』『Autumn In New York - Opening Titles』『First Kiss』『Memories』『A Rude Awakening』『Walking Through The Park』『Lunch』『Thinking About Lisa』『Butterflies』『Break-up』『Thinking It Over』『Apart』『Can You Let Me Love You?』『Searching For A Doctor』『Katy』『The Chances For Success』『What Can I Give You?』『I Don't Want To Leave You』『First/Last Snow』『To The Hospital』『No Thing That Ever Flew』『The Gift - Miriam Stockley』。
Autumn In New York (2000 Film)
- アーティスト: Gabriel Yared
- 出版社/メーカー: Hollywood Records
- 発売日: 2000/08/14
- メディア: CD
- アーティスト: サントラ,マリアン・ストックリー,オースチン・クーニンガム,ヨーゼフ・バーク,バーノン・デューク,ガブリエル・ヤード,トリーナ・ハーモン
- 出版社/メーカー: Hollywood Records
- 発売日: 2000/09/20
- メディア: CD
オータム・イン・ニューヨーク スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- メディア: DVD
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