「AUTOMATIC」 [映画(洋画)]
表題の作品は1994年のアメリカ映画「オートマティック2033」である。(劇場未公開作品である。)典型的なB級作品であって、「ダイハード」「ロボコップ」「エイリアン2」のオイシいところを寄せ集めたような作品になっている。(3つを足して5ぐらいで割ったようなもの...)
作品データを記しておくと、時間は90分、原案はパトリック・ハイスミス、監督はジョン・マーロウスキー、脚本はスーザン・ランバートとパトリック・ハイスミスの2人、撮影はピーター・ファーンバーガー、音楽はデヴィッド・ワーストとエリック・ワーストの2人である。そして出演は、オリヴィエ・グラナー、ダフネ・アッシュブルック、ジョン・グローヴァー、ジェフ・コーバー、ペニー・ジョンソン、マージーン・ホールデン、アナベル・ガーウィッチ、トロイ・エヴァンス、ジェフリー・D・サムズ、たちである。
2033年、世の中には人間とサイボーグとが混在する世の中になっていた。家庭用のボディーガード用として開発された最新式のサイボーグ・オートマティックJ269はハイテクビル内の企業でセクハラの現場を目撃し、女性を守ろうとして、誤って人間を殺してしまった。が、サイボーグを開発した会社は、その事件をもみ消すために、当事者の女性とオートマティックJ269を抹殺しようとして、特殊攻撃部隊をその企業内に送り込んだ。これによって、ハイテクビルは、女性と彼女を守ろうとするサイボーグと、特殊部隊との戦場と化したが...
SF設定などは結構力が入っているが、物語としては「ダイハード」の世界に「ロボコップ」のようなサイボーグが「エイリアン2」のような敵と戦うというものであって、B級作品ではありがちな設定である。で、展開も何処か準じているところもあって、デキの方は大きく劣っている。(本作では大作3作を足して、5ぐらいでわったようなものとなっているので、クオリティとしては全く太刀打ちできるものではない。まあ、B級作品ではこういうことは良くあることであるので、珍しいことではない。)
ということで、B級作品に対して理解していないと「何だこれは?」と言うことになってしまうので、大作志向の方は離脱しましょう。B級ファンであれば、元作のネタなどを確認したりして、色々といじってみるのも面白い所である。
また、企業が隠蔽体質というのは、近未来作品ではお決まりですね。が、現実社会でも最近では企業の隠蔽体質が何かと問題になっているだけに...
↓日本版はDVDはありません。
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