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「ADIEU L'AMI」 [映画(洋画)]

表題の作品は1968年のフランス映画「さらば友よ」である。日本での劇場公開は1968年10月であった。また、英語でのタイトルは「FAREWELL, FRIEND」であった。A・ドロンとC・ブロンソンの共演による犯罪ドラマである。また、本作によってブロンソンは人気を獲得して、広く知られるようになった。(ブロンソンの出世作ということになる。)また「禁じられた遊び」の子役で人気を博したB・フォッセーが成長して16年ぶりの映画出演となった作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は110分、原作はセバスチャン・ジャプリゾ、監督はジャン・エルマン、脚本はセバスチャン・ジャプリゾとジャン・エルマンの2人、撮影はジャン・ジャック・タルベ、音楽はフランソワ・ド・ルーベである。そして出演は、アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン、ブリジット・フォッセー、オルガ・ジョルジュ・ピコ、ベルナール・フレッソン、たちである。

アルジェリア戦争から帰ってきた軍医のディノと、同じ戦争から戻って来たアメリカ人の戦争を商売にする男・フランツ。フランツは次の仕事としてコンゴに行くことを考えていて、軍医が必要なことからディノに話をしていた。しかし、それを断ったディノは、彼を追ってきた女の車に乗り、彼女から仕事の依頼を受けた。女はイザベルという名前で、ある広告会社の金庫に、持ち出された債権を返して欲しいというものだった。それを引き受けたディノは、金庫の見通せる場所にカメラをセットして、7つのダイヤルの番号を探る。金曜日に帳簿が金庫にしまわれるので、金庫が開くことになっていたが、その日は社員に月給とボーナスとして支給される2億フランが入っていることが分かる。で、彼は債権を帰すのではなく、その現金を奪うことに計画を変えることにした。しかし、7つの番号の内、分かったのは3つだけということで、月曜の朝までに金庫を開けなければならず、時間は限られていた。時を待って凌込み、作業を開始したディノだったが、ふとしたことからフランツが現れた。今更、フランツを帰すことも出来ないことで、仲間にして一緒に金を奪うことにした。しかし、2人は金庫室の中に閉じ込められてしまい、奇妙な友情を生じていくことになる。作業を続け、何とか金庫が開いた。が、金庫の中は空っぽで、金は全くなかった。2人は仕方なく、脱出する手立てを考え、壁を壊し、通風口から隣の医務室に抜けた。が、そこには警備員の死体があった。ということで、ディノは罠に填められたことを知った。黒幕が、先に金庫内の2億フランを奪っていて、警備員を射殺し、その罪を自分に着せようとしているのだった。2人は別々に逃げるが、事件があまりにも大きかったことから、直ぐに大きなニュースとして報道され、非常線が張られる。空港で、フランツはディノを救うためにわざと捕まり、ディノはイザベルを捜し、医務室の助手のドミニクの所を訪ねた。が、そこで彼は事件について理解し、盗聴されることを計算して、警察にいるフランツに電話を入れた。そして医務室でイザベルのカルテをドミニクに捜させた。が、そんなディノに銃を持ったイザベルが現れた。イザベルとドミニクは同性愛関係にあって、事件は2人が全て仕組んだことだった。しかし、ディノが警察に電話を入れたことから、警察はこのビルを取り囲んでいた。それに気づいたイザベルとドミニクは逃げようとするが、逃走中に警官を射殺してしまい、自分たちの首を絞めることになってしまった。事件は終わったが、フランツは別件で警察に連行されるが、そんなフランツのタバコに火を付けてやったディノだった。

C・ブロンソンがブレイクすることになった作品であって、ラスト・シーンのA・ドロンとのやりとり(タバコに火を付けるシーン)は余りにも有名であるだけに、ブロンソンを見るならば、しっかりと見ておきたい作品である。

物語としては、前半は今一つ歯切れが悪いところがあるが、中盤からはサスペンス度も上がり、なかなか良い感じになっている。

また、「禁じられた遊び」のB・フォッセーも大人になっていて、「禁じられた遊び」のイメージとは全く違う女を演じているが、彼女に注目して鑑賞するというのも面白い見方が出来るところである。(ということで、視点を変えて複数回見てみることをお薦めです。)

 

 

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