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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その238) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「優雅なお嬢様生活」です。(ただ、「優雅」という言葉については、解釈に幅があるため、場合によっては「優雅なの?」という意見があるかも知れませんが...)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.4話」、「007」からは「リビング・デイライツ」です。

ケータイ刑事」:「・1st.4話」。「炎天下の殺意! ~渚のお嬢様殺人事件」という物語である。この物語では、お嬢様学校であるセント・ヨーク女学院(大学)に通っている海音寺エリカの別荘が事件現場となる。彼女は資産家の海音寺家の令嬢であって、別荘の側にプライベートビーチを持っているほどである。また、幼稚園の時からセントヨーク学園に通っているなど、子どもの頃からお嬢様という生活に浸っている人物である。(そのエリカが自分の家の別荘のプライベートビーチで、遺体となって発見された、という事件です。)

港区赤坂のタモンビーチで溺死体が発見されたとの通報で、現場に向かったちゃんと高村さん。しかし、現場は海音寺家の私有地のプライベートビーチで、被害者は海音寺家の娘で、セント・ヨーク女学院3年の海音寺エリカだった。また、場所が場所であるだけに、目撃者はいなかった。また、被害者は溺死のように見えたが、調べたら死因は熱射病であるのに溺死の兆候も見られたということだった。

海音寺家の別荘には、エリカと3人の友人(小島奈緒美、波野順子、磯山今日子)が一週間ほどバケーションの予定で滞在していた。で、ちゃんは3人の友人たちに事情を聴く。(3人はいずれもがお嬢様言葉でしゃべり、さらに事件のことで自分たちの名前が報道されることはないのか、と心配していた。)

エリカは水泳が得意であることが分かり、溺死を否定する事柄が次々と出てきた。しかし、エリカの肺からは海水が検出された。更に、エリカの爪にあった黒いナイロン繊維が発見された。ということで、少なくともエリカの死は不可解なものであって、事故による溺死では無いことだけは確かとして、ちゃんは殺人事件と判断した。

捜査を更に進めると、セント・ヨークはエスカレーター式の学校でもあって、幼稚園から在籍する者を内部生、小中高から途中で入学してきた者を外部生と呼んでいて、それが派閥のようになっていて、内部生が幅を利かせていたことが分かる。また、ちゃんは洗面所にあるポリタンクト、バスルームヲ使った形跡があることに気づき、バスルームから勝手口を通って表に出ることが出来ることを確認し、事件の全容を解いた。

犯人はエリカの友人の1人の磯山今日子だった。エリカは内部生であり、今日子も内部生でエリカと一緒だったが、小学校の時に父親の会社が倒産し、セント・ヨークから一般校に転校した。その時、仲良だったエリカと「絶対戻ってくる」と約束していた。以後、仕事をしながら必死に勉強して、大学から再びセント・ヨークに入学しエリカと再会した。エリカはすっかり人が変わっていて、表面では仲の良い友達のふりをして、今日子を内部生のように扱っていたが、裏では今日子を使用人扱いしてこき使っていた。それが今日子には許せなくて、何の苦労も竹刀で進級した者に蔑まされることに耐えかね、エリカを殺害したのだった。殺害方法は、浴槽に海水を入れ、風呂の調子が悪いので見て欲しいと言ってバスルームに誘い出し、浴槽で溺死させた。そして勝手口から車庫の車に運び、トランクにエリカの死体を入れた。が、エリカはこの時にはまだ生きていた。しかし、真夏の炎天下の車のトランクは高温になり、エリカは熱射病によって死亡したのだった。爪の中のナイロン繊維はトランクに敷いてあったマットの繊維だった。今日子は買い出しに出掛けた後で海岸に寄って、誰にも見られないような機会を作り、エリカをビーチに放置し、何食わぬ顔で別荘に戻り、発見者の一人となったふりをしたのだった。

エリカは、内部生として幅を利かせ、幼稚園の時の同級生で、出戻りの今日子を召し使いの様にこき使うという優雅な(?)お嬢様生活をしていたのだった。

007」:「リビング・デイライツ」。1987年のシリーズ第15作であって、4代目ボンドのデビュー作である。作風としては「若さ」を前面に出し、ボンドのキャラクターに、感情を出す一面を出したことで、4代目の「人間ボンド」ということを上手く描いた作品となった。

ジブラルタルでの演習に参加したボンドだったが、そこにソ連のスパイが紛れ込んでいたことから、ボンドは直ちに敵のスパイを追った。弾薬が積まれているジープを奪い、それで逃げる敵に、そのジープの屋根に飛び乗り、幌の布を破って仕留めようとするボンド。ジープは下り坂の道を突っ走っていく。また、基地を守っている警備兵が逃げて行くジープに発砲したことで、ジープの後ろには火が点き、積んである弾薬に燃え移ろうとしていた。

敵スパイは下り坂の道を猛スピードで走って行くが、ボンドの攻撃もあって、前も十分に見えない状態になったことで、対向車を巻き込み、道を外れ、屋外カフェや観光の売店などをなぎ倒して進んでいく。そして、遂に、ボンドの攻撃もあって、ジープは崖から海に向かって飛び出してしまった。ジープは海に向かって真っ逆さまで落下していくと同時に、火が燃え移り、今にも積んである弾薬が爆発しそうであった。ボンドは背負っていた非常用のパラシュートを開き、落下するジープから脱出したが、敵のスパイはジープに取り残される形となり、海に落ちる直前に弾薬に火が点き、爆発した。

その燃えたハーンがボンドのパラシュートに飛び火したことで、ボンドもピンチに陥るが、ボンドはジブラルタルの海を航行していたあるヨット(ムーンメイデンⅡ世号)に気づき、そちらにパラシュートの舵を切った。

そのヨットにはリンダという女性が乗っていた。彼女は独身で、地中海をプレーボーイやテニスプレーヤーたちに囲まれたバカンスを過ごしていた女性だった。が、そういう生活に飽きていて、本物の男が現れることを望んでいた。その時、友人に電話で話していたリンダの目の前に、半分燃えてボロボロのパラシュートを背負ったボンドが降りてきた。リンダはボンドを見て一目で気に入った。

ボンドはリンダが話している電話を奪うと「後でかけ直す」と言い、電話を切った。そしてジブラルタルの基地に電話して、1時間以内に帰還して報告する、と告げた。

が、リンダがシャンパンを注いだグラスを差し出すと、「2時間だ」と言い直したボンドだった。(この後は、OP主題歌が流れ出したので、ボンドとリンダがどうなったのかは描かれていないが、描かれている範囲の2人の様子から、男女の関係となってひとときを楽しんだのは疑う余地は無いでしょう...)

共通点は、独身のお嬢様であるということ水着姿でバカンスを楽しんでいたということそれが海辺の土地であると言うこと知人の女性との接点があった(「ケータイ刑事」では一緒に過ごしていて、「007」では電話で話していた。)ということである。

相違点は、「ケータイ刑事」ではそのお嬢様は日頃の行動から恨みを買って殺されてしまったが、「007」では(十分に描かれていないものの)ひとときの楽しい時間を過ごすことが出来たということである。また、「ケータイ刑事」では海辺の別荘での出来事であって、全て陸上での出来事であるが、「007」では海上を航行するヨットでの出来事であるため、全て海上での出来事であったということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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