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「L' AMOUR EN DOUCE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1985年のフランス映画「優しく愛して」である。日本での劇場公開は1989年10月であった。また。英語タイトルは「LOVE ON THE QUIET」である。尚、邦題で「やさしく愛して」と(「優しく」をひらがなで)表記すると、1956年のアメリカ映画(原題は「LOVE ME TENDER」、エルヴィス・プレスリーの映画デビュー作である。)になるので、注意が必要である。4人の男女の愛の行方をコメディ・タッチで描いた作品であり、当時20歳だったE・ベアールの初主演作である。

作品データを記しておくと、時間は91分、監督はエドゥアール・モリナロ、脚本はアニー・モウレル、撮影はジャン・ポール・シュワルツ、音楽はアレン・ルミュールである。そして出演は、エマニュエル・ベアール、ダニエル・オートゥイユ、マリ・アンヌ・シャゼル、ジャン・ピエール・マリエール、ソフィ・バルジャック、マチュー・カリエール、ロジェ・デュマ、たちである。

フランス・プロバンス地方の小さな町に、8年間連れ添ったある夫婦がいた。夫は弁護士の丸く、妻はビデオショップを営むジャンヌであった。2人は子供がおらず、そのことでマルクは浮気を繰り返していた。ある日、マルクはジャンヌに浮気現場を目撃され、離婚を言い渡され、家から追い出されてしまった。友人のアパートでほとぼりが冷めるのを待つマルクが久しぶりに自宅に戻ってみると、ジャンヌは初老の男・アントワーヌと新しい生活を始めていて、ショックを受けた。そんな中、仕事で、上司の代理で空港にある女性を迎えに行き、その女性が余りにも美しく、恋に落ちてしまう。彼女はサマンサという元高級コールガールだった。ひょんなことからサマンサとジャンヌが意気投合したことで、なんとその4人が共同生活を始めることになった。奇妙な関係の4人の生活は最初は上手くいったが、ある日、マルクが、サマンサが再び娼婦の仕事を始めたと誤解したことで、4人の共同生活は崩壊し、サマンサが飛び出して行く。更にマルクに同情したジャンヌがマルクと寝たことでアントワーヌが去り、浮気癖が治らないマルタにジャンヌが再び愛想を尽かして家を出る。そのことを知ったアントワーヌがサマンサの元に行ってみると、ジャンヌと暮らしていた。で、アントワーヌが間に入り、説得して、再び4人の共同生活が始まった...

この時までに、その美貌が評判になっていたフランス映画界の天使・E・ベアールであるが、その彼女が片鱗を魅せた作品である。本作もやはり、彼女を見るための作品である。ただ、本作に出演した当時は人気先行というところがあったのも事実である。(が、次作(「アン・アムール・アンテルディ(UN AMOUR INTERDIT)」、日本未公開作品である。)からはセザール賞の常連となるということで、実力の方も発揮していくことになる。)正に、ブレイク直前という彼女を見るという価値のある作品である。

 

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