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ALYSON WILLIAMS『RAW』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼女の1st.アルバムである。ニューヨーク出身のR&Bシンガーである彼女は、バンドリーダーであった父親譲りの音楽的なセンスを発揮して、ゴスペル系のソウルフルでパワフルなボーカルで上手さを感じるシンガーである。しかもサウンドの方は'80'sもまもなく終わろうという時期であるのに'70'sのテイストたっぷりのR&Bである。(ただ、'80'sの技術を用いているため、実際には'70's風のアルバムと言うべきですが...)ただ、セールスやチャート成績は、本国アメリカでは伸び悩み、イギリスの方が上であった。本アルバムは、アメリカではBillboardのR&Bチャートで25位を記録しているが、総合アルバム・チャートにはランクインせず、イギリスでは最高位29位を記録している。

収録曲は以下の全13曲である。『Just Call My Name』『We're Gonna Make It』『I Looked Into Your Eyes』『Not On the Outside』『Masquerade』『I'm So Glad』『My Love Is So Raw』『On The Rocks』『Still My No. 1』『I Need Your Lovin'』『Sleep Talk』『Make You Mine Tonight』『How To Love Again』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングル(デビュー・シングルではなく、3枚目のシングルである。)は『Sleep Talk』で、BillboardのR&Bチャートとダンス・チャートでいずれも3位を記録し、イギリスでは最高位17位を着めくした。2nd.シングルの『My Love Is So Raw』はUKでは34位、アメリカではBillboardのR&Bチャートで12位、ダンス・チャートで28位を記録した。3rd.シングルの『Just Call My Name』はBillboardのR&Bチャートで4位を記録している。(但し、いずれもがBillboardのHOT 100にはランクインせず、本国アメリカよりもイギリスの方がより大きなヒットとなった。)

お薦め曲は、シングル曲の『Sleep Talk』『My Love Is So Raw』『Just Call My Name』の3曲と、『Masquerade』『Still My No. 1』『Make You Mine Tonight』をピックアップしておく。

パワフルな彼女のボーカルに圧倒されるが、まさにゴスペル畑で育った彼女の本領が発揮されている聴き所たっぷりなボーカル・ナンバーはしっかりと聴いておきたいところである。また、'80'sのテクノロジーを多用している所ももう一つの彼女の顔であり、そのミスマッチングさという所がユニークであり、また、'90'sに向かって行くサウンドとらしい所でもある。

女性ボーカルでも、ソウル、ゴスペル寄りのものがお好きな方は必聴であるが、ゴスペル系のものが苦手という方はちょっと苦しいかもしれませんね...(この点では、好みが分かれるところであるが、だからこそ面白いのですが...)

 

Raw

Raw

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Def Jam
  • 発売日: 1995/05/30
  • メディア: CD

Raw

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

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