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ケータイ刑事銭形舞6話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第6話「闇の暗殺者! ~皆殺しの砦殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補の2回目となる今回は、ちゃんたちの任務がこれということから「護送」について、そしてその人物はこれということから「凶悪犯」について、長年こうしていたということから「逃亡」について、通称がこれということから「モリアーティ」について記します。尚、「護送」と「モリアーティ」は「・6話[裏ネタ編]PART 2」で、「逃亡」は「・26話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記したもの)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/12、2009/9/7,11付です。)

護送」:貴重なものや大事なものを保護して護りながら別の場所に送ることを言う。また、囚人や刑事事件の被告など、身柄を拘束されている人を、拘束された状態のまま、別の場所に送ること(連れて行くこと)をいう。(この場合は「押送(おうそう)」と言うこともある。)刑事ドラマや映画の世界に於いては「囚人護送」はお馴染みのものですね。(この物語はそういうことでは珍しくないが、「ケータイ刑事」としては珍しい物語と言うことになる。)

「護送」という言葉を聞くと、「護送船団」という言葉が浮かぶが、これは戦争中、船団の中で最も速度が遅い船の速度に合わせて全体を統制して守りながら進んで行くということから「護送船団」という言葉が生まれている。戦後、バブルの崩壊までの時期の日本の金融政策で、企業体力の最も弱い所も経営が成り立つように、業界全体をコントロールしていて金融機関を守っていた時代があるのはご承知の通りであり、これを「護送船団方式」と呼んでいたが、これは「護送」という言葉から生まれた言葉である。

尚、英語では「Convoy」または「Escort」と言う。(但し、「Escort」は護られるのが女性の場合にのみ使われるのが一般的である。)特に、アメリカでは大型トラック(トレーラーなど)の集団のことを「Convoy」と言い、1978年の映画「コンボイ」が知られている。(「コンボイ」はトラックの集団のことであって、大型トラック単体のことではない。)また、ドイツ語では「Geleitschutz」、フランス語では「Escorte」、イタリア語では「Scorta」、スペイン語では「Escolta」、ポルトガル語では「Escolta」、中国語では「護送」と言う。

凶悪犯」:「兇悪犯」と表記することもある。残忍な犯罪、むごたらしい犯罪を行った犯人のことを特に言う。しかし、どこからを「凶悪」と言うのかは明確な基準はない。そのため、同じ犯罪を行っても、単に「犯人」と呼ばれることもある。(要するに、相対的に重度な場合は「凶悪犯」と呼ばれることになる。)

ただ、傾向としては、罪として死刑が適用される犯罪を犯した場合、またはそれに準ずる犯罪を犯した場合、もしくは数回以上(少なくとも2、3回は含まない。)の犯罪に手を染めている場合などに使われるようである。

この物語では、27件の殺害事件に関与しているということだったので、事件の内容でも、回数でも、十分すぎるだけの「凶悪犯」と呼ぶ条件を満たしている。(ちなみに、スリを27回というのであれば話は別で、そうであれば「常習犯」と呼ぶのが適当である。)

英語では「Brutal criminal」、ドイツ語では「Brutaler Verbrecher」、フランス語では「Criminel brutal」、イタリア語では「Criminale brutale」、スペイン語では「Delincuente brutal」、ポルトガル語では「Criminoso brutal」、中国語では「兇惡犯」と言う。

逃亡」:束縛や義務から逃げて身を隠すことを言う。(単に逃げるだけでは「逃亡」とは言わず、「逃走」と言う。)「身を隠す」という行動があってはじめて「逃亡」ということになる。よくあるのが、犯罪者が逃げて身を隠す(=潜伏する)ことであり、国内に身を隠す場合(=国内逃亡)と外国に身を隠す場合(=海外逃亡)とがある。

古くは奈良時代の律令体制の元でも起こっていて、重税から逃れるために公民が有力諸侯の荘園に逃亡ている。そのため、各地の荘園が力を付けることになり、朝廷は財政の収入源となって弱体化に繋がった。外国でも、圧政体制の国では住民が流出(=逃亡)して、国の衰退に繋がったという例は中世でも多数ある。(現代では、東ドイツの崩壊や東欧諸国の崩壊につながる原因になったのが集団逃亡であった。)

英語とスペイン語では「Escape」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Flucht」、フランス語では「Fuite」、イタリア語では「Fuga」、ポルトガル語では「Fuga」と言い、「逃走」と特に同じ言葉が使用されているが、中国語では「逃跑」という。

モリアーティ」:コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」シリーズに登場するキャラクターであり、ジェームズ・モリアーティ(JAMES MORIARTY)が本名である。ホームズの小説では「モリアーティ教授」と呼ばれることも多く、ホームズの強力なライバル・キャラである。

元々は、ホームズ・シリーズの作者であるコナン・ドイルが、シャーロック・ホームズのシリーズを完結させるために生み出したキャラクターであって、対決させてホームズが命を落とす(相打ち)ということにして、シリーズに幕を引くつもりであった。(「最後の事件」)

しかし、ホームズの高い人気のため、シリーズは終了とならず、ホームズは生きていたことにして、(ホームズの)新作が生まれている。

モリアーティのキャリアとしては、21歳にして二項定理に関する数学論文を発表し、地方の大学で数学教授となる。論文としては「小惑星の力学」というものを発表している。が、同時に犯罪者としての才能も発揮して、ロンドンに暗躍する悪党の黒幕として君臨し、犯罪計画を手下に与え、自らはその計画には加わらなかった。しかし、犯罪に関係したということが明るみになると、大学教授の職を追われ、ロンドンに戻ってきて予備校の教師となる。予備校はアリバイにもなり、彼は犯罪の方には黒幕という存在で手を染めていくことになる。

彼の容姿については、ホームズが語っていて、「背が高く、痩せていて、白くカーブを描く突き出た額を持ち、深く窪んだ眼をしている。ひげは綺麗に剃られ、青白く、苦行者のようであり、顔立ちにおよそ教授らしきものを漂わせている。彼の背は長年の研究から曲がり、顔は前へ突き出て、爬虫類のように奇妙に、いつでもゆらゆらと左右に動いている」と記している。(「最後の事件」)

また、ホームズと同等の知能を持っているという設定であるため、ホームズもモリアーティには苦戦した。何度かの勝負をしていて、いずれもがホームズが勝利しているが、ホームズを苦しめている。そして「最後の事件」でホームズと共にスイスのライヘンバッハの滝に転落し死亡した。(ホームズも死んだはずだったが、復活を望む声によって、ホームズは生きていたことにされて復活、以後はモリアーティの残党と対決していくことになる。)

尚、コナン・ドイルが一切関係していない映画作品で、「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」(1985年、バリー・レヴィンソン監督、ニコラス・ロウ主演。)において、少年時代のホームズとワトソンが対決したレイス教授(ホームズの学校の教師でもあった。)が後に「モリアーティ」を名乗ったが、この作品自体は番外編であり、シャーロキアンの間では全く認められていないので、このモリアーティのキャリアはあくまでも番外であって公式なものではない。

 

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