B.B. & THE Q.BAND『BROOKLYN BRONX & QUEENS BAND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。ニューヨーク出身の彼らは、'70's終盤の世界的なディスコ・サウンドのブームを受けた「ポスト・ディスコ」という形のサウンドを奏でるファンキーなバンドである。(一応、ダンス系のグループに分類されている。)ただ、これというビッグ・ヒットを生み出すことは無かったが、「ポスト・ディスコ」の一つの方向として、コンテンポラリーR&Bの可能性を示したグループとなった。
収録曲は以下の全7曲である。『On The Beat』『Time For Love』『Don't Say Goodbye』『Starlette』『Mistakes』『Lovin's What We Should Do』『I'll Cut You Loose』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。『On The Beat』がBillboardのブラック・チャートで8位を記録、『Time For Love』は同チャートで72位しているが、いずれもがHOT 100にはランクインしなかった。
お薦め曲は、シングル曲の『On The Beat』と『Time For Love』、そして『Lovin's What We Should Do』をピックアップしておく。
ファンキーなダンス系サウンドは'70'sにもちょっとしたブームがあったが、彼らのサウンドは'80'sのエッセンスが加わったものであって、方向性としてはなかなか面白いものである。(が、大ヒットすることが無かったのは残念である。)ノリも良く、なかなかご機嫌なサウンドであって、決して悪いものではない。'80'sにブレイクしなかったことで、一部にしか名前が知られていない彼らであるが、リリースから30年という歳月が流れた現在、逆に新鮮な感じを受けるかも、という記がするアルバムである。
'80'sサウンドがお好きな方で、彼らの名前を知らないという方は多いと思われるが、そういう方にこそ、改めて聴いてもらいたいと思うアルバムである。
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