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「BANANAS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1971年のアメリカ映画「ウディ・アレンのバナナ」である。日本では劇場未公開ということになった作品であるが、彼の初期作品しては評価の高い作品である。また、この作品は彼がカント記、脚本、主演の3役を務めた作品としては(長編作品では共同監督作品である「WHAT'S UP, TIGER LILY?」を含めると)3本目である。(資料では「2本目の監督作品」とあるものが多数あるが、それらは共同監督即品を省いていて、単独監督作品のみを数えている。)また、短編の「MEN OF CRISIS: THE HARVEY WALLINGER STORY」を含めると4本目となる。

また、無名時代のS・スタローンがちょい役で出演していることも、現在では有名な話になっている。

作品データを記しておくと、時間は82分、監督はウディ・アレン、製作総指揮はチャールズ・H・ジョフィ、脚本はウディ・アレンとミッキー・ローズの2人、撮影はアンドリュー・M・コスティキャン、音楽はマーヴィン・ハムリッシュである。そして出演は、ウディ・アレン、ルイーズ・ラサー、カルロス・モンタルバン、ナティビダード・アバスカル、ハコボ・モラレス、ミゲル・アンヘル・スアレス、デヴィッド・オーティス、ルネ・エンリケス、ジャック・アクセルロッド、シャーロット・レエ、ハワード・コセル、ダン・フレイザー、アレン・ガーフィールド、シルヴェスター・スタローン、たちである。

金がない、もてない、冴えない男・メリッシュは、好きな彼女の気を引くために、バナナの国と呼ばれている南米の小国・サンマルコ共和国の革命軍募集に応募して、南米に渡る。しかし、冴えない彼は南米でもドジを繰り返していた。そんな中、革命が成功した。メリッシュは付け髭を付けると、風格があって、更にその姿が似合うことから、何と彼は初代大統領に選ばれてしまった。そんな彼は、大統領として、国の窮地を救う援助を求めるために、故国に戻ることになったが...

コメディ作品であるが、単なるコメディではなくてブラックなところがあるのがW・アレンらしいところである。また、後半の姿である付け髭というのは、チェ・ゲバラやフィデル・カストロをイメージしているのは言うまでもない所である。

W・アレンのセンスが出ているユニークな1本であって、劇場未公開作品であるが、ビデオなどで広く知られている作品であるだけに、しっかりとチェックしておきたい所である。

 

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