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「THE BATTLE OF MIDWAY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1942年のドキュメンタリー映画「ミッドウェー海戦」である。タイトルから分かるように、1942年6月の日本海軍とアメリカ海軍との戦いのミッドウェー海戦の記録映画である。海戦と同じ年の作品であるが、記録映画であるからこそ実現できたものである。また、本作は、数多くの西部劇の監督として知られているJ・フォード監督が監督などを務めている作品(当時、彼は従軍していて、それで撮影したものである。16mmのコダクロームでカラー撮影されて、アメリカでは35mmのテクニカラー・プリントにされて一般公開された。)であって、アカデミー賞でもドキュメンタリー長編賞を受賞している作品である。尚、日本では、1995年12月になって、ジョン・フォード監督の生誕100年(実際は1894年生まれですが...)を記念するイベントでようやく公開されることになった。

作品データを記しておくと、時間は18分、製作、監督、撮影はジョン・フォード、脚本はジェームズ・ケヴィン・マッギネスとダドリー・ニコルズの2人、編集はジョン・フォードとロバート・パリッシュの2人、音楽はアルフレッド・ニューマン、ナレーションは、ヘンリー・フォンダ、ジェーン・ダーウェル、ドナルド・クリスプの3人である。

ドキュメンタリーであるのでストーリーは無い。(脚本というのは、ナレーションなどのために作られたものである。)それにしても、西部劇の巨匠監督がこういう作品を撮影していたことに驚くところであるが、彼は海軍贔屓であったこともあって、志願して軍に入り、海軍少佐として行動している。で、戦場で撮影を行う班を作って撮影を行った。また、本作ではゼロ戦の空爆を受けて負傷したという逸話もある。

時間的には短編に入る18分という短いものであるのだが、結果的に太平洋戦争の方向を変えることになった戦いを撮影したことの歴史的な価値が高く、単なるドキュメンタリー作品ではない価値のある作品である。

本作は単独で公開されることはまずなく、J・フォード監督は本作の後に製作したプロパガンダ映画の「真珠湾攻撃」等と共にセットになっているのが一般的である。(「真珠湾攻撃」はプロパガンダ映画であるので内容に関しては価値は無いですが...)が、本作だけは歴史的な資料としての価値があるだけに、機会があれば見ておくべきですね。

 


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