BOBBY McFERRIN『THE VOICE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼の2nd.アルバムである。楽器を使わずに声だけで音楽を奏でるという彼独特のスタイルが確立したことで知られているのが本アルバムである。チャート成績としては全くであったが、アルバムの内容、及び後に彼がこのジャンルで大きな栄光を掴むことになっただけに、無視できないアルバムとして知られている。
収録曲は以下の全10曲である。『Blackbird』『The Jump』『El Brujo』『I Feel Good』『I'm My Own Walkman』『Music Box』『Medley: Donna Lee/Big Top/We're In The Money』『I'm Alone』『T.J.』『A-Train』。
お薦め曲はビートルズのカヴァーである『Blackbird』、そして7分を超えているということでたっぷりと彼の歌声を聴くことが出来る『Medley: Donna Lee/Big Top/We're In The Money』、更に『I Feel Good』『I'm Alone』『A-Train』をピックアップしておく。
音楽的には派手な所が無く、地味な印象のアルバムであるが、声を楽器として使うという彼独特のスタイルがはっきりとしたものになったアルバムであるだけに、音楽史に於いて重要なアルバムと言うことになる。また、そんな中にBEATLESの楽曲を頭にもってくるという心憎いことをやっているのが何とも言えない所である。
声をメインにしたものとしてはコーラスものもその一つであるのだが、コーラスは複数人のボーカリストか必要である。彼はそれを1人でやっているところが凄いところである。また、それだけ発生技法、歌唱技術も高いレベルにあるからこそ実現できることでもある。
ということで、ボーカル・アルバムとは少し異なっているもののもボーカルがお好きな方、更にはアコースティックなサウンドがお好きな方にも聴いておいて貰いたいと思うアルバムである。また、楽器が無くても音楽は成立するということを改めて教えてくれるアルバムでもあるだけに、例え興味本位であっても構わないので、本アルバムとは接しておくべきですね。
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