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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その244) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「仮死を用いたトリック」です。(トリックと言う言葉を使っているので、誰かを騙そうという意図がその背後にあることが前提と言うことになります。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・6話」、「007」からは「007は二度死ぬ」です。

ケータイ刑事」:「・6話」。「ステージママ・ダブルブッキング殺人事件」という物語。本放送が2002/11/10であって、当時、芸能ニュースとして話題になっていたネタを使った物語である。TVは時代を映す鏡と言われるが、その当時の時事ネタを使うと、「そういえば、そんなのあったね」となるか、「そんなのあったっけ...???」となっちゃうかということになるが、あなたはどちらですか?

三味線家元・鵲(かささぎ)流宗家で、人気三味線奏者・鵲元彦(かささぎ・もとひこ)が自殺したと通報があって、ちゃんと五代さんは現場にやってきた。元彦は鵲流六代目を継いでから人気は鰻登りだったが、先月、人気女優の烏山なつみと電撃婚約して、人気は急落ということになった。また、この日の公演は北海道の網走と沖縄の石垣島でダブル・ブッキングになっていた。手書きの遺書には、ダブル・ブッキングに責任を感じての自殺ということが記されていた。そんな所に婚約者のなつみがやってきて、「自殺なんてあり得ない」と主張する。というのは、今夜、元彦から食事に誘われていたというのであった。が、なつみと口論になって、追い返してしまった。

ちゃんは、他殺の可能性を考えるが、「あり得ない」と五代さん。そして、自殺の死因を調べるために、解剖の準備が進められていた。で、元彦を運びだそうとすると、母・満子は頑なに拒否し、五代さんたちを追い払ってしまった。

また、ちゃんは現場にオブラートが落ちていることに気づくが、それがどういうものなのか分からなかった。で、そのオブラートを持ってきて、それがどんな紙なのかと色々と調べていた。そんな中、テーブルの水がこぼれ、オブラートが溶けたことから、五代さんが「オブラート」と口にした。で、ちゃんは「オブラート」の使い方を知ると閃いた。

夜、なつみが鵲家へ再びやって来た。満子は先ほどのことを謝り、なつみ宛の遺書を見つけたことを伝え、それを渡した。ワープロで作られた遺書に目を通すなつみ。遺書には、「死んで永遠の愛を誓いたい。あなたを待つ」と記してあり、なつみが元彦と結婚したいと伝えに来た日に、なつみが「死んでも元彦さんと一緒についていきます」と言った言葉から、満子はなつみにそっと毒薬を渡し、後追い自殺をさせようとした。が、なつみはそれを口にするのを躊躇する。満子は色々と言葉巧みに語って、毒薬を何とかして飲ませようとする。で、なつみは薬を手にしてゆっくりと口に入れようとした。

その瞬間、銭形ストラップが飛んできて、なつみの右腕に巻き付き、毒薬が床に転がった。ちゃんは、満子に「犯人はあなたですよね」と言って、満子がなつみを殺すために仕組んだことということを見抜いた。

自分の手を汚さずになつみを殺害する方法として満子が考えたのは、後追い自殺をさせることだった。元彦ガダブル・ブッキング・トラブルで自殺するというのは動機にはもってこいであり、満子にとっては好都合であって、満子はオブラートにくるんで元彦に毒を飲ませた。そして、ワープロでなつみに後追い自殺を迫るような文面の遺書を作り、なつみを自殺させようとした。

なつみは、元彦が可哀想過ぎると言い、帰ってこない、と言って泣き崩れるが、ちゃんは「それが帰ってくるんですよ」と言った。その時、横になっていた元彦の顔が動き、ゆっくりと目を開けると起き上がった。それを見た五代さんは「うわわわわわ...幽霊だ...」と大慌て。が、ちゃんは、元彦が飲んだ薬は一時的な仮死状態に陥るものだった、と説明した。仮死状態であることを満子は分かっていたので、どうしても元彦の解剖を拒否したのだった。

息子の婚約者が気に入らなかったことで、邪魔な婚約者を殺害するため、満子は「仮死」を使ったトリックを用いたが、ちゃんがそれを見抜き、なつみを救ったことで、満子は殺人未遂で逮捕された。元彦はマザコンから脱して、なつみと共に強く生きていくことを決心した。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作で、初代ボンドの第5作であり、連続しては本作までということになる。(次作は2代目となり、次々作のみ復帰することになる。)日本を舞台にした物語であり、更にSF的な要素がこれまでの物語よりも色濃くなった物語である。(何せ、垂直離着陸出来るロケットが登場するのですから...)

米ソのロケットがそれぞれ消えたことで、両国間に緊張が走る。互いに相手国の仕業と主張して、戦争も辞さないという状態になる。しかしイギリスは、謎の宇宙船が日本方面に消えていたことを掴んでいて、米ソ対立させている何者かがいると考えていた。

その頃ボンドは、香港で休暇を過ごしていた。しかし、女と一緒にホテルにいるところを襲われて、ベッドでマシンガンの餌食となって死亡した。で、「英国海軍中佐死亡」というニュースが世界を駆け巡った。(ボンドの死亡記事で写真まで載った。)

ボンドは海軍中佐であることから、葬儀は香港で海軍式に行われた。ボンドの遺体は海軍葬で、空砲に続いて海中に流された。海に沈んでいくボンドの遺体。が、直ちにボンドの遺体は海中で準備していた男たちによって回収されて、ある潜水艦に収容された。直ちにミイラのように遺体を包んでいる外側の布が破られる。すると、その中には潜水マスクをつけて、更にビニールの袋に包まれていたボンドがいた。マスクが外されると、ボンドは目を開けて「乗艦許可願います」と申請した。で、艦長が許可した。ボンドは立ち上がり、艦長は「士官室に案内しろ」と命じ、ボンドは直ちに案内されて行った。

士官室の手前にはマネーペニーが控えていて、奥にはMがいた。で、ボンドは死人ということになっているので自由に動ける。で、例の謎の宇宙船は日本に降下したという前提で、その調査を行うという任務を命じられたのだった。で、潜水艦は日本の近くに来ていて、ボンドは魚雷の発射口から海中に射出され、日本に潜入して任務を開始した。

ボンドが任務を遂行しやすくするために、死んだことにするという大がかりな芝居として計画されたことであるが、当然、ボンドは一時的には仮死状態になっている。それが真実のようにするために、海軍葬までもが芝居として行われるという手の込みようであった。まあ、「敵を欺くにはまず味方から」という言葉があるが、実に大がかりな芝居を仕組んだMI-6でした何せ、新聞社に、嘘の死亡記事まで掲載させて欺こうとしたのですから...

共通点は、「仮死状態」を作り出して、その人が死亡したことにして人を欺いたと言うことである。(「ケータイ刑事」では別人の殺害を目論み、「007」では任務をやりやすくするために敵の目を欺くことが目的であった。)また、この部分に関しては死者が1人も出ていないということも共通している。(「ケータイ刑事」の物語としたら珍しい「殺人事件」ではなくて「殺人未遂事件」でした。)

一方、相違点としては、「仮死」の背後に「ケータイ刑事」では失敗に終わったものの、人を殺そうとした計画が存在していて、愛ちゃんの活躍によってそれを阻止したが、「007」では人を殺害するという計画はそんざいしていない。(ボンドの死は芝居でしたから...)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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