BOOKER T & THE MG's『GREEN ONIONS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1962年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。ソウル系のスタジオ・バンドとして結成された彼らは、オーティス・レディングのバックバンドを務めたこともあって、ミュージシャンとしては高いレベルに達していたバンドである。で、デビュー・シングルの本アルバムと同名タイトル曲の大ヒットを生んだことで、インスト・ナンバーを奏でるバンドとして、また'60'sのソウル・ミュージックを語る上では欠かせないグループになった。尚、彼らは1971年に開坂し、1973年に再結成、1977年に再び解散したが、1994年に再び再結成して、現在まで活動を続けている。本アルバムは、そんな彼らの記念すべき最初のアルバムであって、彼らの代表作の一つになっている。尚、チャート成績は、Billboardで最高位33位を記録している。
収録曲は以下の全12曲である。『Green Onions』『Rinky Dink』『I Got A Woman』『Mo' Onions』『Twist And Shout』『Behave Yourself』『Stranger On The Shore』『Lonely Avenue』『One Who Really Loves You』『You Can't Sit Down』『A Woman, A Lover, A Friend』『Comin' Home Baby』。
この中からシングル・カットされたのはアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Green Onions』である。Billboardで最高位3位を記録して、1962年の年間シングル・チャートでは53位にランクインする大ヒットになった。のた、R&Bチャートでは1位に輝き、イギリスでも最高位7位を記録する大ヒットになった。また、2nd.シングルの『Mo' Onions』はBillboardで最高位97位を記録している。
お薦め曲は、彼らのシングル曲では最大のヒットになったアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Green Onions』、シングル曲の『Mo' Onions』、更に『Twist And Shout』『Lonely Avenue』『A Woman, A Lover, A Friend』という所をピックアップしておく。
バックバンドとして結成されたバンドは、技術的には高いレベルに達している(バックバンドとして腕を磨くことが出来るというメリットがある。)こともあって、デビューして直ぐにブレイクするというのは珍しいことではない。実際、'70'sになると、そういうバンドがバックバンドから独立してデビューするということもいくつかあって、時代をリードするバンドになって活躍している。彼らはその先駆者という存在になり、インスト・ナンバーを中心にプレイするバンドであるが、'60'sにはインスト・ナンバーも数多くヒットしていることを考えると、まさに'60'sということを強く感じさせてくれるバドでもある。
彼らのサウンドは、この後、ゃおわゃと後半に大きなヒットを生むいくつかのバンドに永享を与えているが、それだけ衝撃的な独特の世界を構築している。インスト曲だからと言って侮るなかれ、ということで、じっくりと聴いておきたいアルバムの一つである。しっかりと聴いておきましょう!
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