BLUE RODEO『DIAMOND MINE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼らの2nd.アルバムである。カナダ出身のカントリー・ロック・バンドである彼らは、USカントリー・ロックとは一味違うカナディアン・サウンドを聴かせてくれるバンドの一つである。アメリカではブレイクしないが、本国カナダでは高い人気を誇ち続けているバンドである。本アルバムは、カナダのカントリー・チャートでは2位、カナダのアルバム・チャートでは最高位4位を記録している。
収録曲は以下の全16曲である。『Swells』『God And Country』『How Long』『Blues Piano』『Love And Understanding』『Girl Of Mine』『Diamond Mine』『Now And Forever』『Percussive Piano』『House Of Dreams』『Nice Try』『Fall In Line』『One Day』『Florida』『Fuse』『The Ballad Of The Dime Store Greaser And The Blonde Mona Lisa』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『Diamond Mine』はカナダで最高位7位を記録、2nd.シングルの『How Long』は同25位、明日知るシングルの『House Of Dreams』は同49位を記録している。尚、4th.シングルの『Love And Understanding』は同チャートにはランクインしなかったが、カナダのカントリー・チャートで32位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『How Long』『House Of Dreams』、そして『Blues Piano』『Now And Forever』『Nice Try』、更に、アルバム・タイトル・ナンバーであり、アルバム・バージョンは8分を超える大作となっている『Diamond Mine』という所をピックアップしておく。
フォーク・ロックであるが、ポップなところもあって、全体的に聴きやすいサウンドである。フォーク・ロック」というと、特に'70'sが全盛期であったが、彼らのサウンドは'80'sのポップなところと'70'sの純朴な所が融合し、優しさと親しみやすさがあるだけに、とても聴きやすいものである。
また、特にUSカントリー・アルバムとなると、収録時間が短いということが不満点の一つになるアルバムが多いが、本アルバムは曲数も多く、更に収録時間も57分強ということで、これという不満も無い。
USカントリー・ロックとは毛色が違っているが、カナディアン・フォーク・ロックもまた面白いものであるだけに、ロック・ファンであれば耳を傾けておきたいアルバムの一つである。じっくりと聴きましょう。
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