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ケータイ刑事銭形舞13話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第13話「しりとり連続殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補の3回目となる今回は、五代さんがちゃんにこれをすると言った「御馳走」について、ちゃんはこれらを食べたということから「ウニ」について、「イクラ」について、「トロ」について、「アワビ」について記します。尚、「ウニ」は「・26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 8」で、「イクラ」は「・10話[裏ネタ編]PART 2」で、「アワビ」は「・26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 9」で、「トロ」は「・26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 9」で「大トロ」として記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/28、2009/10/19,21,24付です。)

御馳走」:「馳走」の丁寧語であって、「ご馳走」または「ごちそう」と表記することも多い。(来客に対する)ふるまい、もてなしのことを指す。また、そこから転じて、「豪華な食事」「美味しい食べ物」特別な料理「山海の珍味」という意味が生じている。

または、豪華な食事をの接待を受けること、食事を奢られること、振る舞われることという意味も生まれている。

ただ、「馳走」の元々の意味は「駆け走ること」「あれこれ走り回って世話をすること」という意味であって、そこから「ふるまい」「もてなし」という意味が後から生まれている。

英語では「Feast」、ドイツ語では「Fest」、フランス語では「Fête」、イタリア語では「Festa」、スペイン語では「Fiesta」、ポルトガル語では「Banquete」、中国語では「盛宴」または「美味食品」と言う。

ウニ」:漢字で表記すると、「雲丹」「海栗」「海胆」などと表記されるが、それぞれの漢字で指しているものが異なっている。「海胆」と「海栗」は生きている状態のものを指していて、「雲丹」はバフンウニ、アカウニ、ムラサキウニなどの生殖巣を塩漬けにした食品のことを指している。(よって「海胆丼」と記すと、生きている海胆がご飯の上に乗っていることになってしまい、「雲丹丼」と表記するのが正しいということになる。また、寿司のネタに使われるのも「雲丹」であって、「海胆」や「海栗」ではない。(遠回しには「海胆」や「海栗」ということになりますが...))

「海栗」または「海胆」(もしくは区別するためにあえてひらがな表記にした「うに」も含む)は、棘皮動物ウニ綱に属する動物の総称である。多くは丸く、体表は棘で覆われている。(イガに包まれている栗に似ていることから「海栗」という表記が生まれている。)下面中央に口が、背面中央に肛門を有している。また、中には毒を持っているウニ(ガンガゼがこの一例です。)もいる。種類は約900種ほどがいる。

歴史的には古い生物であって、約4.6億年~5億年前のオルドビス紀に登場したとされている生物であり、胞胚で孵化し、幼生はエキノプルテウスと言うものがその起源とされている。エキノプルテウスは成長すると棘になる突起が出てくるようになり、海底に固着するようになる。そしてそこで成長し、トゲトゲの姿に変態する。

食用にされるのは「海栗」または「海胆」の中でも、バフンウニ、エゾバフンウニ、アカウニ、ムラサキウニなどである。これらの「うに」の生殖腺を取り出し、塩漬け加工などをしたものが「雲丹」であり、雲丹はそのままの生で食べることも出来る。(寿司ネタとして使われることも多い。)

英語では「Sea Urchin」、ドイツ語では「Meeresbengel」、フランス語では「Oursin」、イタリア語では「Birichino Marittimo」、スペイン語では「Erizo de Mar」、ポルトガル語では「Ouriço-do-Mar」、中国語では「海膽」と言う。但し、寿司ネタとしては日本食が世界に広まったこともあって、殆どの言語で「Uni」と言っても通じるようになっている。

イクラ」:サケやマスの卵を塩漬けにした食品である。尚、「筋子(すじこ)」は卵巣に入ったままの状態の卵であるが、「イクラ」は卵巣から取り出してバラバラの状態にした卵のことを指す。そのため「バラ子」とも呼ばれることもある。

ロシア(シベリア)で一般的に食されていたものであって、それが大正時代に日本に伝えられたものである。当時、樺太の水産試験場が実験的に塩漬け食品として製造したことから、それが広く普及することになったものである。また、現在では、海藻エキスとサラダ油を原料とした人工イクラも作られていて、食感、見た目、味は本物のイクラに似ている。→回転寿司で使われている「イクラ」は大抵が人工イクラであるため、結構身近な所にもあります。(廻らないお寿司だと人工イクラではなく本物のイクラが多い。)

尚、ロシアではイクラ(鮭や鱒の卵の加工食品)のことを「赤いイクラ」、チョウザメの卵である「キャビア」のことを「黒いイクラ」と言い分ける場合もある。

英語では「Salmon Roe」、ドイツ語では「Lachsrogen」、フランス語では「Le roe de Saumon」、イタリア語では「L'uova di Pesce di Salmone」、スペイン語では「El Roe de Salmón」、ポルトガル語では「Ova de Salmão」と言うが、近年ではロシア語を元にした「Ikra」という言い方でも通じるようになっている。また、中国語では「鹽漬鮭魚子」と言う。

トロ」:鮪の肉身の中で、腹身の脂質の多い部位のことである。また、その中を脂肪分の大小によって、特に脂肪分の多い部位を「大トロ」、それよりも少ない部位を「中トロ」と呼び、それ以外の鮪の部位は「赤身」と呼んで、区別される。

尚、「トロ」と言う言い方は、この部位の肉質がトロリとしていることに由来している。古くは脂身であることから「アブ」と呼ばれていた時代があるが、現在ではこのような呼び方はされなくなり、「トロ」と呼ばれるようになった。

牛肉でも同様に脂肪分の多い部位があって、脂肪分の多い部位の方が高級とされている。「大トロ」は一匹の鮪でも、それに該当する量は少ないため、販売価格も高くなっている。しかし、江戸時代では、大トロ、中トロは高級な部位とはされておらず、鮪というと「赤身」が最も好まれていて、トロは捨てられるか、食されても煮込み用として使用されるだけであった。トロは赤身よりも傷みやすいこともあって、当時は現在と比べて保存技術も低かったため、新鮮にトロを得ることが難しかったこと、更に、肉の脂身の旨みに関しては評価されていなかったためでもある。よって、江戸前寿司で「鮪」というと「赤身」のことを指し、「トロ」を使ったものは「トロ(大トロ/中トロ)」と呼んで「マグロ」とは呼ばない。

現在では「大トロ」を腹一杯食べようとすると、一体いくら必要になるのか分からない、というような心配があるが、江戸時代だと殆ど捨てるような部位であって、食べることが少ない部位であったため、「大トロ」を腹一杯食べたとしても安かったことでしょうね。何せ、現在ではトロは赤身よりもはるかに高く、大トロになると10倍以上するというのは当たり前ですからね...

最近では、鮪の養殖が行われているが、養殖鮪であれば、全身がトロということも可能である。→養殖魚であれば、運動量が少なくなり、また餌にも脂身が多いものを与えることも出来るので、肉に脂が乗りやすくなるためである。一方、天然鮪は外洋魚であって、運動量が多いため、脂が乗るのは一部だけになる。よって、天然物の「大トロ」は希少部位となる。養殖鮪が普及することになると、少しは「大トロ」も安くなるでしょうね。(逆に、「赤身」の方は、天然鮪の個体数の減少もあるだけに、現在よりも高くなるでしょうね。)

ちなみに、英語では「トロ」のことを「Fatty Flesh of Tuna Fish」、または「Fatty Tuna」といい、ドイツ語では「Fettiger Thunfisch」、フランス語では「Thon Gras」、イタリア語では「Tonno Grasso」、スペイン語では「Atún Graso」、ポルトガル語では「Atum Gorduroso」、中国語では「肥鮪魚片」と言う。

アワビ」:漢字で記すと「鮑」または「鰒」となる。ミミガイ科に属する巻貝の中でも大型のマダカ鮑、黒鮑、蝦夷鮑の総称である。マダカアワビ、メガイアワビ、クロアワビ、エゾアワビ、などがその代表的なものということになる。

形はほぼ楕円形であって、殻の色は、表面は褐色、内面は真珠光沢がある。また、殻表には管状になって立ち上がった出水孔(呼吸孔)が4~5個あって、ここから排泄物を外部に排出する。大きさは10~20cm程度であるが、マダカアワビとクロアワビの大きいものはそれ以上に達することもある。尚、雄と雌の区別は外見上はほぼ不可能であって、生殖腺の色(生殖腺が緑だと雄、白っぽいとメス)によって見分けることが出来る。

日本近海(北海道南部から九州、朝鮮半島、中国北部の干潮帯付近など)の岩礁部、水深が20mぐらいまでの辺りに生息している。餌となるのは、アラメ、ワカメ、コンブなどの褐藻類でありあり、主に夜行性であって、昼間は岩の間や砂の中に潜っていることが多い。

産卵時期は生息している場所で異なり、北海道近海では8月から9月、房総半島沖では11月から12月である。

貝殻は貝細工やボタンの材料として使われたり、螺鈿に用いられる。肉は食用となるが、乾燥させた半透明のものを明鮑、不透明のものを灰鮑と呼ぶ。

また、中国では、肝機能を改善する、または目の機能を高める効果があるとして、薬用として利用されていた時期があり、それが日本にも伝わり、薬用とされていた。(しかし、現在では薬としては試用されていない。)

肉は高級食材であって、歯触り(コリコリしている)が特徴で、生のまま刺身として食べられたり、水貝、酒蒸し、ステーキなどに調理される。また、茹でで乾燥させたものは乾鮑と呼ばれ、大変貴重なものとして珍重されている。

尚、回るお寿司でも「アワビ」があるが、本物のアワビではなく、南米に生息するロコガイ(アッキガイ科)やラパス貝(スカシガイ科)であることが多い。分類状もアワビとは全く別であり、食感が似ているために「アワビ」の代用であり、価格が安いことから使われているだけである。(1皿100円の回るお寿司のアワビは、ほぼ間違いなくこれらの代用貝である。→「鮑」はそんな価格で提供できるようなものではない。)

日本では、古来から高級食材とされているが、熨斗鮑(のしあわび)として、神事に使用されるものであった。熨斗鮑は、鮑の肉を薄く削ぎ、それを琥珀色の生乾きになるまで干し、竹筒で押して伸ばし、水洗いと乾燥、押し伸ばしという工程を何度も繰り返して作られていた。で、伸ばすこと(のし)は延寿に通じ、鮑は長寿をもたらす食べ物とされたために、古来から縁起物とされた。そのため神への供物として用いられた。その熨斗鮑を図案化したものを紙に印刷したものとして、「熨斗紙」が生まれ、祝い事の贈答品に使用されるようになった。尚、主に弔事などの贈答品には熨斗を付けないのは、仏教では生ものを避けるため、熨斗鮑は使用しないためである。また、魚介類を贈答品とする場合も熨斗を付けないが、これは熨斗鮑と魚介類の意味がダブるためである。更に、お見舞いに熨斗を付けないのは、弔事に熨斗を避けることから、熨斗が祝い事の意味に理解されているためである。→現在では、これらも気にされなくなりつつありますが...

尚、俳句の世界では、「鮑」「鰒」「あわび」は夏の季語である。英語では「Abalone」、ドイツ語では「Seeohr」、フランス語では「Ormeau」、イタリア語では「Abalone」、スペイン語では「Oreja de Mar」、ポルトガル語では「Abalone」、中国語では「鮑魚」と言う。

 

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