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「BUS STOP」 [音楽(洋楽)]

表題の作品は1956年のアメリカ映画「バス停留所」である。日本での劇場公開は1956年11月であった。ヒットしたブロードウェー・ミュージカルの映画化作品であり、かつ、M・モンローが女優として高く評価されることになった作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は94分、原作はウィリアム・インジ、監督はジョシュア・ローガン、脚本はジョージ・アクセルロッド、撮影はミルトン・クラスナー、音楽はアルフレッド・ニューマンとシリル・J・モックリッジの2人である。そして出演は、マリリン・モンロー、ドン・マレー、アーサー・オコンネル、ベティ・フィールド、アイリーン・ヘッカート、ホープ・ラング、ロバート・ブレイ、ハンス・コンリード、ケイシー・アダムス、ヘンリー・スレイト、たちである。

モンタナの片田舎で育った21歳のカウボーイのボウは、アリゾナ州フィニクスで行なわれるロデオ大会に、先輩のヴァージルに同行することになる。初めての旅ということで、ボウは興奮していた。もう大人だからということで、女を作ることを勧められ、嫌々ながらも承知したが、どうせ探すならば「天使」をということを宣言した。フェニックスの安ホテルでボウが入浴している間にヴァージルはカフェに出掛けていき、女給のチェリーにカモられていた所にボウがやってくる。ボウはチェリーに一目惚れし、彼女こそ天使と思い込んだ。で、彼女を外に連れだし、キスをしても拒まなかったことから、ボウは婚約成立と思い込んだ。ヴァージルに結婚を打ち明けるが、反対するヴァージル。しかし、ボウの決意は変わらなかった。翌日、ロデオ大会が行われ、ボウは優勝した。チェリーも見に来ていて、ボウが結婚式のための牧師を雇ったことを知り驚く。何とか結婚式は逃れたチェリーは、ヴァージルから金を貰って町へ逃げ出すことにした。で、バス停留所でロサンゼルス行きのバスが来るのを待っていたら、ボウが現れて、無理矢理モンタナ行きのバスに乗せる。バスはモンタナに向けて走っていくが、途中で道が雪に埋もれていて立ち往生となる。乗客たちは居眠りしているボウを残して、側にあったカフェに避難した。まもなく目が覚めたボウがカフェにやってきた、チェリーをバスに連れ戻そうとした。見かねた運転手が2人の間に入り、ボウに彼女に謝る要に言うが、聞き入れないボウ。で、ヴァージルが出てきて、運転手と共にボウを殴り懲らしめた。ボウは二度とチェリーを束縛しないと誓って謝り、チェリーのことを諦めることにした。まもなく道が開き、バスは出発することになる。ボウはチェリーに別れのキスを許してくれと頼むが、チェリーはボウについて行くと言い出したのだった。

M・モンローの出世作であり、本作が彼女は(本物の)女優として認められる様になった作品であるが、登場人物の設定や性格などは、余りにもお伽噺の世界の登場人物と感じられてしまうものである。が、これは、当時はよき時代だったということでもある。(世間を知らない田舎者であっても、いきなり「結婚」と考えるのはいくら何でも...)が、そういうとんでもない世界だからこそ、ラストの展開が上手いということにもなる。

ただ、モンローがセクシーなだけではなく、女優として一皮剥けたこともあって、映像としては色々と魅せてくれるだけに、古き良き時代のお伽噺ということで、こういう作品があっても宜しいかと...

 

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