CABARET VOLTAIRE『RED MECCA』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らの3rd.アルバムであり、ノイズ/インダストリアルというジャンルを確立させる彼らであるが、それが完成して頂点を極めたのが本アルバムであって、彼らの最高傑作とされているアルバムである。ただ、当時の彼らはインディーズで活動していたため、あくまでもインディーズないでの成功であって、メジャーな存在ではなかったのも事実である。尚、本アルバムは、イギリスのインディーズ・チャートては1位を獲得しているが、メジャー・チャートにはランクインしていない。
収録曲は以下の全9曲である。『A Touch Of Evil』『Sly Doubt』『Landslide』『A Thousand Ways』『Red Mask』『Split Second Feeling』『Black Mask』『Spread The Virus』『A Touch Of Evil (Reprise)』。
この中からシングル・カットされた曲は無いが、完成度の高い楽曲が収録されており、ノイズ/インダストリアルがここに頂点を極めていて、ポスト・パンクの一つの山もピークを迎えている。
お薦め曲は、「全部」と言いたい所であるが、一応、代表的な曲の一つである『A Touch Of Evil』と、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Red Mask』、そとて『Black Mask』をピックアップしておく。
本アルバムの後でオリジナル・メンバーの1人であるC・ワトソンが脱退してしまい、サウンドの方も'80'sらしいエレクトリック・ダンス・ミュージックに傾いていくことになるだけに、3ピース・バンドとして、またノイズ/インダストリアルというジャンルの作品としても集大成になったアルバムでもある。
ということで、UKのポスト・パンクの流れの一つであるノイズ/インダストリアルの頂点を確かめる上でも重要なアルバムである。万人向きなサウンドであるとは言わないが、'80'sのUKサウンドがお好きな方であれば、チェックしておくべきアルバムの一つである。
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