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「CALIFORNIA CONQUEST」 [映画(洋画)]

表題の作品は1952年のアメリカ映画「征服者」である。日本での劇場公開は1953年1月であった。西部劇であるが、よくある西部劇よりも時代が前という設定となっていて、カリフォルニアの帰属問題で揺れていた時台を舞台にした、ちょっと変わった西部劇である。

作品データを記しておくと、時間は79分、監督はルー・ランダース、脚本はロバート・E・ケント、撮影はエリス・W・カーター、音楽はミッシャ・バカライニコフである。そして出演は、コーネル・ワイルド、テレサ・ライト、ジョン・デナー、ハンク・パターソン、アルフォンソ・ベドヤ、リザ・フェラディ、ユージン・イグレシアス、イヴァン・レベデフ、ティト・レナルド、レンツォ・チェザーナ、ベインズ・バロン、リコ・アラニッツ、ビリー・ウィルカーソン、エドワード・コールマン、アレックス・モントーヤ、ジョージ・エルドレッジ、たちである。

19世紀初頭のカリフォルニア。カリフォルニアをロシアに帰属させようとする勢力と、アメリカと合併することを主張する勢力とが対立していた。フレドとエルネストのブリオス兄弟はロシア勢力の手先となっていて、ならず者のマルチネを使って親米派を潰す策動を行なっていた。合衆国の特使歓迎の宴の席で、アメリカ人武器製造商・サム・ローレンスの娘・ジュリアにダンスを申し込んだエルネストだったが、それを親米派のアルチュロ・ボルデガに邪魔されたことで、ボルデガに決闘を挑み倒され、フレドがボルデガに立ち向かおうとした時、マルチネが襲撃してきた。そしてローレンスは射殺されて、親米派に対する威嚇状が残された。ボルテガはマルチネを操っている黒幕の正体を探るために、山深く分け入ることにしたが、父の仇を取りたいというジュリアが連れていって欲しいと付いてきた。で、ボルデガは夫婦者を装ってマルチネの仲間に入る。そして、フレドとマルチネが通謀していて、ロシア代表・ヘレナ姫を迎えて武装蜂起の準備をしていることを知った。で、ジュリアはそのことを知らせるために脱走を試みるが失敗し、ボルデガと共に正体を見破られてしまう。が、彼女が抵抗しようとして放った弾丸がマルチネをいとも簡単に襲い、マルチネは死亡した。そしてその混乱の隙に2人は、二手に分かれて馬を飛ばして脱出した。無事に町に戻ったボルデガは、ブリオスとヘレナ姫のいる館に潜入し、ブリオスと対決する。また、ジュリアも救援隊を引き連れて駆けつけてきたことで、親米派と親ロシア派の戦いは激しいものになる。そしてボルテガがフレドたち一味を倒し、親米派が勝利を得たのだった。

何らかの形で悪役が存在していて、それを倒すのが西部劇でもあるのだが、本作ではそれがちょっと変わったものになっている所がミソである。(よくある悪役は、無法者、またはインディアンですからね。)この点では新鮮な感じがするのだが、イデオロギー闘争ということを掲げたものの、その設定が十二分に活かされていないのが残念な所である。まあ、ちょっと変わった西部劇ということで、それなりの存在価値はあるのだが、LDではリリースされていたもののDVD化されていないなど、ソフトの点で苦労する作品なので...

 

↓ビデオです。(しかも輸入版です。)

California Conquest [VHS] [Import]

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