CARLY SIMON『HOTCAKES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1974年1月に発表された彼女の4枚目のアルバムである。1972年11月に発表した前作「NO SECRETS」が全米No.1の座を獲得し、それに続いて1年2ヶ月ぶりに発表されたアルバムである。セールスも好調で、本アルバムはアメリカでは最高位3位を記録し、1972年のBillboard年間アルバム・チャートでは36位にランクインしている。また、カナダでは7位、オーストラリアで9位、イギリスでは19位を記録している。
収録曲は以下の全11曲である。『Safe And Sound』『Mind On My Man』『Think I'm Gonna Have A Baby』『Older Sister』『Just Not True』『Hotcakes』『Misfit』『Forever My Love』『Mockingbird』『Grownup』『Haven't Got Time For The Pain』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Mockingbird』は新婚の夫であるJAMES TAYLORとのデュエット曲であって、Billboardで最高位5位を記録し、1972年の年間シングル・チャートでは52位にランクインしている。また、カナダでは3位、オーストラリアでは8位、イギリスでは34位を記録している。さして2nd.シングルの『Haven't Got Time For The Pain』は、アメリカで14位、カナダで5位、豪州では74位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『Mockingbird』と『Haven't Got Time For The Pain』、更に『Forever My Love』という新婚という所を丸出しで惚気ている曲をチョイスしておく。(彼女は1972年にJAMES TAYLORと結婚し、本アルバム製作時は熱々の新婚時代であった。が、1983年に2人は離婚している。)
本作は、シンガーソングライターとしての彼女というよりも、新婚の彼女ということが前面に出ているアルバムとなっている。(悪く言うと、惚気すぎているということになる。)が、それでも'70's前半のシンガーソングライターのブームを支えた彼女の才能豊かなところを発揮しているのだから、惚気ていても許せる所である。まあ、こういうアルバムがあっても宜しいかと...
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