「CANNIBAL HOLOCAUST」 [映画(洋画)]
表題の作品は1981年のイタリア映画「食人族」である。日本では1983年1月に劇場公開さ、最近では2008年9月にリバイバル公開されている。イタリア製のホラー映画であって、ドキュメンタリー・タッチで描かれた作品である。ゲテモノ扱いの作品であるが、興行的には大成功したことから、「怖いもの見たさなのか」などと色々と言われた作品である。
作品データを記しておくと、時間は96分、原案と脚本はジャンフランコ・クレリチ、監督はルッジェロ・デオダート、撮影はセルジオ・ドフィッツィ、音楽はリズ・オルトラーニである。そして出演は、フランチェスカ・チアルディ、ルカ・バルバレスキー、ロバート・カーマン、ペリー・ピルカネン、サルヴァトーレ・ベイジル、リカルド・フュエンテス、ガブリエル・ヨーク、パオロ・パオローニ、ピオ・ディ・サヴォイア、ルイジアナ・ロッシ、たちである。
南米・ブラジルとペルーの国境付近で「グリーン・インフェルノ」と呼ばれるアマゾンの上流地帯に、4人のグループが、その地に住むという食人族を取材するために探検旅行に出た。が、4人の消息が途絶えてしまう。で、ニューヨーク大学の人類学者・ハロルド・モンロー教授をはじめとする捜査隊が送り出された。カメラはモンロー教授たちの捜査の旅を撮影していて、一行が進んでいくにつれて遭遇する様々な危険なことをカメラは捕らえていく。そして、彼らは4人の手掛かりを掴み、ヤマモモ族の酋長に頼んで、4人が残したフィルムを返して貰う。そのフィルムには恐ろしいシーンが撮影されていた。4人のグループは、ヤマモモ族の少女をレイプしたことから恨まれ、ヤマモモ族に襲われ、喰われてしまったのだった。モンロー教授たちはその様子に呆然とするだけだった...
ドキュメンタリー・タッチで描かれていることがやたらとリアルな雰囲気を出していて、モンスターなどが登場するホラー映画とは違った緊張感と恐怖が味わえる。時には目をそらしてしまいたくなるシーンも登場する。
また、作り物であることから、どことなく「川口浩探検隊」を思い浮かべるが、それよりはよりリアルで恐怖感もたっぷりである。そして何と言ってもグロさということではずば抜けている。
やっぱりこういうものは、怖いもの見たさで見たくなってしまうという人間心理を上手い突いた作品ということになるが、本当に上手いところを狙った作品である。
ただ、心臓の弱い方は避けた方が無難なように感じるのはいうまでもないですが...
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