ケータイ刑事銭形愛1話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の第1話「消えた死体の謎 ~トップモデル殺人事件」の「裏ネタ編」の増補の3回目となる今回は、五代さんがこれで祝って貰っていたことから「栄転」について、「スニーカー」について、愛ちゃんが事件を解くヒントになったのがここからだったことから「自販機」について、「硬貨」について記します。尚、「栄転」は「泪・35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 5」で、「スニーカー」は「海・14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 2」で、「自販機」は「泪・11話[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/12/23、24、29、31付です。
「栄転」:職務や職場が従来よりも上の地位に移る人事異動のことである。(逆に、地位がしたになる人事異動は「左遷」という。→中国の故事に由来していて、中国では「右」と「左」では「右」を尊び「左」を卑しんでおり、「遷」には「罰として低い官に移す」という意味もあるため、降格となる場合を「左遷」と言った。尚、「右遷」という言葉は存在しない。これは、「遷」には罰する、降格するという意味があるので、「右」はより高い地位になるが、罰して高い地位になるということはあり得ないためである。)
現在の職場で何らかの功績を挙げたために栄転すると言うことはよくあることである。五代さんは六曲署から転勤してきたということになっているが、警察署から警視庁の本庁に転勤してきたと言うことは、やはり栄転ということになりますね。
英語では「Change for the Better」と言うが、転任すると言う意味の「Transfer」を用いて、より高い地位を示す言葉と併用して表す場合もある。(逆に、降格された地位を表す言葉と併用すると「左遷」という意味にもなってしまいます。)または「Promotion」という言い方もある。ドイツ語、フランス語では「Promotion」(但し、発音は異なる。)、イタリア語では「Promozione」、スペイン語では「Promoción」、ポルトガル語では「Promoção」、中国語では「榮升」と言う。
「スニーカー」:運動靴の仲間であって、靴の一つである。靴の底面は一般的に弾力性のあるゴムで出来ていて、足を覆う上層部は柔らかい革や布で出来ている。また、靴が足から脱げないように、紐で縛ることが出来るようになっている。但し、近年では紐を使わずにマジックテープを使い、より簡単に脱ぐことが出来るようにしたものもある。また、靴の内側は、汗を吸収するためにタオル地を使っているものが多い。
歴史は比較的新しく、20世紀初頭になって、柔らかい素材で作られた靴として、現在のスニーカーの原形となるものが登場している。それまでの靴というと、靴底が固い素材で出来ていたため、靴を履いて歩くと靴音が必ずしていたが、柔らかい素材を靴底に使ったスニーカーは、靴音がしないで背後から忍び寄るように歩くことが出来る靴として登場した。
尚、名前の「スニーカー」というのは、「忍び寄る」という意味の「Sneak」から派生してこの名称が付けられたものである。実際、これを売り出したKeds社は、販売するに当たり、「静かなクツ」ということをセールスポイントにしていた。ただ、「忍び寄る」と言うとどうしてもダークなイメージがあるため、これを嫌って「テニスシューズ」と呼んだり、「トレーナー」と言う場合もある。
しかし、そんなスニーカーモ当初はナカナカ普及しなかった。スニーカーが一般的になったのは1970年代になってからのことである。これはスポーツに適していて動きやすいということから売り上げを伸ばしていくことになった。また、アメリカでのプロバスケットボール・リーグ(NBA)のスター・マイケル・ジョーダンの人気と共に、'80年代に大ブームとなって、通常履く靴の一つとして完全に定着することになった。
それ以降、靴メーカーの開発競争が過熱して、陸上競技に適するように化学的な研究と新素材の開発競争、技術的なメスが入れられて、運動靴として進化していくことになる。現在では、スポーツの国際大会であるオリンピックや各種世界選手権がその技術を固辞する見本市のようになっている。(→もはや、選手の技量だけでなく、技術競争によって先端スポーツ技術が取り入れられていないと金メダルは取れないようなことになってしまって...)
五代さんのニックネームが「スニーカー」であるが、これは「太陽にほえろ!」に登場した五代さんがスニーカーを愛用して履いていたため、それがニックネームとなったものである。(「刑事の価値は履き潰した靴の数で決まる」と言っているのもやはり「太陽にほえろ!」に出てきた台詞であって、先輩からそのように教えられていました。この物語では、しっかりとその言葉を語っていましたね。)
英語では「Sneaker」、ドイツ語では「Sportschuhe」、フランス語では「Tennis」、イタリア語では「Chi Striscia」、スペイン語では「Zapato de Lona」、ポルトガル語では「Tênis」、中国語では「旅遊鞋」と言う。
「自販機」:「自動販売機」のことであって、それを略した言い方として定着している言葉である。(昔々のことであるが、あるワープロ機で「じどうはんばいき」と入力して漢字変換を行ったら「児童販売機」となったことがあったのを思い出しました。→子供を売る機械って?)
貨幣やカードなどを投入口に入れると、販売している物品が自動的に出てくる装置のことである。対面販売ではなく、機械が販売するため、24時間、いつでも販売することが可能である。(但し、販売されている物品の一部は、時間制限を設けていて、夜間は販売しないというものもある。)販売店にすれば、商品を補充するだけで良くなるため、省力化が可能である。(但し、電気だけは消費する。)
現在、広く普及しているものは、ボタンで商品を選択するというものが当たり前になっているが、ガチャガチャの販売機のようなものも、当然ながらこれに含まれる。実際、世界で最初の自動販売機は、紀元前3世紀の古代エジプトに登場したものであって、神殿に置かれた聖水の自販装置である。(投入された貨幣の重みで内部の受け皿が傾き、その傾きが元に戻るまで弁が開いて水が出る、という仕組みである。)→(完全)機械式の自動販売機ということになる。
しかし、これは特別なものであって、現在のような形に近い自動販売機が登場したのは17世紀になってからである。更に、現在では当たり前となっているボタンによって商品を選択するという形の自動販売機は20世紀になってから登場した。(アメリカで、タバコの自動販売機である。)
また、日本で最初に登場した自動販売機は1888年に登場した「煙草自動販売機」である。(内国勧業博覧会に出展されたもの。やはりタバコの自販機だったんですね。)
現在では、鉄道の乗車券、映画の入場券、食堂の食券などのようなチケットの販売を行うものから、切手、飲料(酒類を含む)、タバコ、新聞や雑誌、乾電池、菓子、ガム、カップラーメン、アイスクリームなどの自動販売機などまである。但し、チケットの販売を行う自動販売機は「自動券売機」と呼ばれるのが一般的である。(が、これもっぱな「自動販売機」である。)
日本では、町中の至る所に自動販売機が設置されていて、様々な商品が販売されているが、自動販売機が幅を利かせているのは世界では日本だけである。治安の悪い所では、自動販売機は屋内で、しかも人の目の届く範囲にしか設置されない。また、販売している商品も、ガムや新聞などの極限られたもので、しかも安価なものしかない。治安の悪い国の人に言わせれば、日本の自動販売機は「屋外に置かれた金庫や倉庫」と考えられているぐらいである。(日本の場合、設置されている自販機の約半分が飲料の自販機である。)
その対策として、近年では携帯電話で決済出来るものが登場し、更には電子マネーやポストペイ方式のカードで決済を行う自動販売機も登場している。→「屋外に置かれた金庫」ということでは、内部に蓄えられている現金は少額になるが、「倉庫」と言う点では何ら変わらない。
また、2008年になってようやく規制されるようになったが、タバコの自動販売機に規制がなかったのは日本とドイツだけであった。また、酒の自動販売機があるのは日本だけである。(自動販売機では、未成年者でも簡単に購入できてしまうということが問題になる。)その対策として日本で導入されたタバコ自販機の成人識別カード「taspo」であるが、これの導入によって、タバコの販売がコンビニに移るようになり、町中のタバコ屋の廃業が増えている。自動販売機は、省力化のために導入されたものであるが、新しいシステムのおかげで、省力化に逆行する形である対面販売に戻っているというのは皮肉な所ですね。
いずれにしても、自動販売機の進化は目覚ましいものであるが、停電となったら販売することが出来ず、ただの箱になってしまいます。(一部では、停電した場合に備えて、バッテリーを内蔵した自販機もあるが、そこまでする必要性が本当にあるのでしょうか???)
尚、英語では「Vending Machine」、ドイツ語では「Automaten Eingeworfen」、フランス語では「 Distributeur Automatique」、イタリア語では「Macchina che Vende」、スペイン語では「Expendedor Automático」、ポルトガル語では「Distribuidor Automático」、中国語では「自動販賣機」と言う。尚、海外旅行する場合は自販機にお金を入れたのに商品が出てこないというトラブルはよくあることなので、「お金を入れたのに商品が出てこない」という苦情は現地語で覚えておくと、役に立つかもしれませんよ。(が、下手に現地語を使うと、その返事にも現地語で返されて、何を行っているのか全く分からないという事になる可能性もありますが...)
「硬貨」:金属で作られた貨幣のことである。「コイン」と言うこともある。または「玉」と呼ぶこともある。(その硬貨の額面を付けて言うことが多い。(「1円玉」「10円玉」などと言う。))または、金貨、銀貨のことを指す。
昔は、貨幣というと硬貨であって、金貨や銀貨が一般的であった。これは素材となる金や銀の価値がその硬貨の価値とされていた。(所謂「金本位制」が確立していたためである。)しかし、現在では貨幣の中心は紙幣になっていて、硬貨は額面の低いものとして、紙幣の補助的な貨幣として使用されようになっている。そのため、素材の金属の価値よりもはるかに額面は少額である。(そもそも、素材の価値が額面よりも高ければ、誰もがその硬貨を貨幣として使用せず、解かして金属素材として売ってしまうでしょう。→記念金貨では時には素材の方が高額になる場合もなきにしもあらずである。→例えば、100円金貨などを作ろうとしたら、間違いなく素材の金の方が高額になるので、そういう記念金貨は作られず、1万円金貨とか10万円金貨というようなものとして作られ、金の素材の価値は額面よりも小さくするのが基本である。)
尚、1円硬貨は、製造するのに1円以上が掛かる(製造原価が額面以上となる。)が、素材のアルミニウムの価値は0.3円程度である。(アメリカの1セント硬貨も製造原価は1セント以上であるが、素材の価値としては1セント以下である。)→作れば作るほど赤字になってしまうが、通貨の最低単位である以上、作らざるを得ないものである。(しかし、紙幣の方は額面に対して製造原価ははるかに小さいので、そちらで金銭的価値は回収される。例えば1万円紙幣の製造原価は数十円とされている。)
英語では「Coin」、ドイツ語では「Münze」、フランス語では「Pièce」、イタリア語では「Moneta」、スペイン語では「Moneda」、ポルトガル語では「Moeda」、中国語では「硬幣」と言う。
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- 作者:
- 出版社/メーカー: エイ出版社
- 発売日: 2006/09
- メディア: ムック
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