CHARLIE RICH『BEHIND CLOSED DOORS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1973年に発表されたアルバムであって、彼の発表したアルバムの中ではダントツにセールスの良かったアルバムである。また、彼の唯一の全米No.1ソングが生まれたアルバムでもあって、彼の代表作である。(グラミー賞も受賞している。)'50'sの終盤にデビューして、当時はキャリアも15年ほどになり、40歳を超えて、最も脂が乗った時期に発表された本作は、カントリー・アルバムでも名盤と知られている作品である。チャート成績は、Billboardでは最高位8位、カントリー・チャートでは1位を獲得、カナダでは最高位4位を記録している。また、1974年のBillboard年間アルバム・チャートでも8位にランクインしている。
収録曲は以下の全11曲である。『Behind Closed Doors』『If You Wouldn't Be My Lady』『You Never Really Wanted Me』『A Sunday Kind Of Woman』『Peace On You』『The Most Beautiful Girl』『I Take It On Home』『'Til I Can't Take It Anymore』『We Love Each Other』『I'm Not Going Hungry』『Nothing In The World (To Do With Me)』。
この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。1st.シングルの『I Take It On Home』はアメリカのカントリー・チャートでは6位、カナダのカントリー・チャートでは3位を記録しているものの、総合チャートにはチャートインしなかったが、2nd.シングルの『Behind Closed Doors』がアメリカとカナダのカントリー・チャートでは1位を獲得し、Billboardでは最高位15位、カナダでは5位、イギリスでも16位を記録する大ヒットになった。そして、次のアルバムからのシングル1曲を挟んでからシングル・カットされた『The Most Beautiful Girl』(邦題は「朝やけの少女」)はBillboardで2週連続の1位を記録下のをはじめ、カナダでも1位、イギリスでも2位を記録する大ヒットになり、彼のシングルの中では最大のヒットになった。また、この曲は1974年のBillboard年間シングル・チャートでは23位にランクインしている。
お薦め曲は、言うまでもない彼の代表曲である『The Most Beautiful Girl』、シングル・ヒットを記録しているBehind Closed Doors』、それ以外からは『You Never Really Wanted Me』『Peace On You』『'Til I Can't Take It Anymore』という所をピックアップしておく。
派手な所はないが、王道をいくカントリーであって、安心して聴いていることが出来るものでもある。また、キャリアを重ねたことから円熟味が出ていて、渋さと格好良さとが同居していて、それがまた泥臭さとスマートさという不思議なバランスが取れているのも面白い所である。カントリーであるが、ボーカル・アルバムとしても聴くことが出来るものである。(男性)ボーカルがお好きな方にもお奨めのアルバムである。
ただ、本アルバムの唯一の欠点としたら、カントリー・アルバムにある時間の短さである。11曲で約31分半という時間は短いとしか言いようがない...(カントリー・アルバムで31分だったら、十分標準的な時間なんですけどね...)
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