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「CAPTAIN BLOOD」 [映画(洋画)]

表題の作品は1935年のアメリカ映画「海賊ブラッド」である。日本では1936年に劇場公開されている作品である。'30年代のアクションスターとして大人気を得たE・フリンを一躍スターにした作品であって、これぞ「冒険活劇」という作品である。

作品データを記しておくと、時間は劇場公開時は119分、現存するものでは99分、原作はラファエル・サバティーニ、監督はマイケル・カーティス、脚本はケイシー・ロビンソン、撮影はアル・モーアとアーネスト・ホーラーの2人、音楽はエリッヒ・ウォルフガング・コルンゴルトとレイ・ハインドルフの2人である。そして出演は、エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ベイジル・ラスボーン、ライオネル・アトウィル、ロス・アレクサンダー、ガイ・キビー、ヘンリー・スティーヴンソン、ロバート・バラット、ホバート・カヴァナ、ドナルド・ミーク、ジェシー・ラルフ、フォレスター・ハーヴェイ、フランク・マクグリン・シニア、ホームズ・ハーバート、デイヴィッド・トーレンス、J・キャロル・ナイシュ、ペドロ・デ・コルドヴァ、ジョージ・ハッセル、ハリー・コーディング、レオナード・ムーディー、アイヴァン・F・シンプソン、コリン・ケニー、メアリー・フォーブス、たちである。

アイルランドの開業医・ピータ・ブラッドは国王ジェームズ2世に対する反乱で負傷したギルドイ卿を治療したことを理由として逮捕され、西インドに奴隷として流刑されることになった。彼と共に流された中には、政治犯のダイク卿、ウォルヴァートン、ジュレミイ・ビット、バグソープ、オーグル僧正という人物たちもいた。ジャマイカに到着すると、ピーターは非道なことで知られている農園主ビショップ大佐の姪・アラベラに買われた。そして、痛風の知事・スティードの治療に当たることになり、その後、知事から公爵に命じられることになった。また、その時、ジャマイカはドン・ディエゴに率いられたスペイン海賊に荒らされていた。ピーターは仲間たちと共に夜の闇を利用して脱出し、海賊船を占領し、海賊船を奪い、海賊となる。そしてフランスの海賊・ルヴァッスウルと盟約を結ぶが、ルヴァッスウルが襲ったイギリス船にアラベラと新国王・ウィリアムの代表者・ウィロビイ卿がいて、それを救った。ウィロビイ卿はピーターに、海軍士官として新国王に仕える様に勧める。その頃、イギリスとフランスの間で戦争が起こり、ピーターもイギリスのために活躍をしていくことになる...

「海賊」と言うと現在では悪名高い存在となっているが、本作の海賊は「義賊」であって、悪辣な海賊行為を行う者ではない。そして冒険活劇として、ヒーローとして活躍する物語である。ストーリーとしては主人公にとってハッピーすぎる展開であるが、だからこそ往年の冒険活劇ということにもなる。

特撮技術などは現在とは全く比べものにならないが、だからこそ手作りのアクションということになっていて、古き良き時代の作品と言うことも伝わってくる。

現在の技術に頼ったアクション映画とは対極にある作品であり、やはり一世を風靡したスターの主演作品であるだけに、映画史に残る作品の一つとして、また、80年近く昔(日本では昭和初期ということになる。)の技術を知る上でも、そして娯楽作品として、一度は見ておくべき作品である。

 

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