GARO~MAKAISENKI~#24 [特撮]
物語としては完結することになるものなのに、何ですか、これは...「最終決戦」ということでギャノンとの壮絶なバトルを期待したのに、余りにも簡単にギャノンを倒してしまったこと、その後、余りにも都合が良すぎるシグマが生きていたということにして、シグマとの最終決戦って...更に、零、四万十、邪美、烈花と言った面々は、その他大勢の一人として顔見せしただけって、完全に「ご都合主義」の見本市と言って良い物語でした。
TV放送だけだったら金銭的な被害が出ていないので「詐欺」とは言えないが、詐欺紛いの内容としか言えなかったですね。(劇場公開を見に行っていたら、一応3本続けてということになるので、印象は変わることもあるでしょうが、結末がこうも酷いと、完全に「金返せ映画」として詐欺行為と言って良いでしょうね。)→少なくとも、30分枠の1本を独立させた場合は、余りにも見せるところがない酷い内容でした。
前回の物語で、たっぷりとバトルを見せておいて、しかもギャノンに圧倒されて、それをどうやって倒すのか、魔戒騎士たちが結集して立ち向かうのか?などと期待させておいたのに、それが、鋼牙が余りにも簡単に倒してしまったことで、ギャノンの存在感も消し飛び、前回の盛り上がりが何だったんだ、ということになって、物語を潰してしまいました。
その一方で、雨宮監督ならば「ジェットマン」の最終回があるだけに、鋼牙とカオルについて、じっくりと描くのかと思ったら、余りにも都合良く、シグマが生きていて、カオルを盾にして鋼牙を倒そうとする、という展開も白けてしまうだけでした。
そんな中、強いて良かった所を引っ張り出すと、前回まで、あれだけCGを多用したバトルシーンが多かったことで、特撮作品ではなくてアニメ作品のようになっていたのが、今回は生身でのアクションがたっぷりとあったということですね。「特撮」と言うからには、やはりCGではなく生身(実写のという意味)のアクションがないと存在価値は無いですからね。
本作は、前半はそれなりに良いときとダメなときがあり、次第に悪化していき、「駄作」に完全に落ちる直前に突如息を吹き返したと思ったのに、決着を付ける物語がこれではね~。
やっぱり「続編はダメ」という言葉がある通りで、期待を裏切り続けた作品でした。(時には「良い意味で期待を裏切った」時があったのに...)
また、「終わりよければすべてよし」と言う言葉があるが、本作はこの言葉の逆で、結末が余りにも酷かったことで、本作も結局「酷かった」ということで終わりです。
で、ここまで酷い物語の決着というのは「仮面ライダー響鬼」以来ですかね。今回の物語は無かったことにして、別途結末を作り直すべきである。
更に、そういう「酷い作品」に輪を掛けたようなことが、次回のスペシャルということになる。「総集編」と言う形で振り返るというのならともかく、その次回のサブタイトルが「我が名は牙狼 -冴島鋼牙 最後の戦い-」となっているため、約束の地に行った黄河の物語だと期待することになる。が、公式HPによると「黄金騎士ガロ=冴島鋼牙のこれまでの活躍を振り返るスペシャル映像」とある。「振り返る」ということは単なる総集編ということになる。つまり解釈できる。構成次第ではその両方も可能であるが、「詐欺紛い」の次回予告になるのか?2つの期待に応えるスペシャルになるのか?果たして...???(期待しない方が無難なのは言うまでも無い...)
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↓参考まで(それぞれの最終回を収録)
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