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「CARBINE WILLIAMS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1952年のアメリカ映画「カービン銃第一号」である。日本での劇場公開は1956年2月であった。カービン銃の発明者であるデイヴィッド・マーシャル・ウィリアムスの実話を映画化した物語である。

作品データを記しておくと、時間は91分、監督はリチャード・ソープ、脚本はアート・コーン、撮影はウィリアム・C・メラー、音楽はコンラッド・サリンジャーである。そして出演は、ジェームズ・スチュワート、ジーン・ヘイゲン、ウェンデル・コーリー、ポール・スチュワート、ジェームズ・アーネス、リーフ・エリクソン、カール・ベントン・リード、オットー・ヒューレット、ライス・ウィリアムズ、ハーバート・ヘイズ、ポーター・ホール、たちである。

富裕な農家に生れたマーシュ・ウィリアムスは、家業を嫌って学校を中退し、海軍に入る。そして復員した後、彼は幼馴染みのマギーと結婚しようとした時に財産分与を頼むが、父はそれを拒否した。で、父親と喧嘩別れとなった彼は、家を出て、鉄道工夫となり、マギーと結婚した。しかし貧乏生活のため、金欲しさで悪い仲間に入り、酒の密造団に加わった。マギーは彼を諫め、足を洗う決心が付いたが、警官の急襲を受け、その時に警官の1人を射殺したことで、彼は30年の重労働という刑を受けることになった。あまりにも長い刑期に、彼は絶望し、刑務所の規則はいつも破っていた。が、マギーはいつまでも彼が帰ってくることを待つと決めていた。そんなマーシュに対して、刑務所長のピープルスは、マギーとの24時間の外出を許した。マギーの変わらぬ愛情がマーシュを目覚めさせ、再び人を信じることにしたマーシュは、刑務所に戻ってくると人が変わった。また、刑務所で彼は、新しい銃の設計を始めた。やがて、こっそりとその銃を作るマーシュ。完成間近になると、囚人たちがその銃を奪って脱獄を企てる。作業場立ち入り禁止となったマーシュは懸命に自分の考えを訴え、ピープルス所長は彼に銃の製作を許す。しかし、この決定に横やりが入り、州政庁の公聴会が開かれることになった。マーシュを伴ったピープルス所長は、全責任を負うと語り、マーシュは自分の銃の優秀性を訴えた。で、その銃の性能実験が行われることになる。そして、その優秀さが証明された。そして、その銃は大量生産され、銃の世界に新たな革命をもたしたカービン銃だった。また、マギーたちの必死の運動で、マーシュの再審理が決定し、再審では無罪となり、マギーの愛、人々の善意を感じたマーシュは家族の元に戻っていった。

世界のスタンダードになるような偉大な発明には、なみなみならないドラマがあるものであるが、その代表的なものとして語られるのがカービン銃である。現在の「カービン銃」と本作に登場する最初の「カービン銃」では意味が変わってきているものの、こういうドラマがあるというのは興味深いところである。

銃マニアであれば見ておくのは当然であるが、単なる銃の発明物語ではなく、人間ドラマもあるだけに、ドラマとして見るのもまた面白い所である。

とは言っても、かつてはLDでリリースされていたものの、現在ではDVD化もされていないこともあって、見ようとするとちょっと苦労する作品になっていますが...

 

↓輸入版のため、リージョンコード要注意!

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