CELINE DION『LA VOIX DU BON DIEU』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼女のデビュー・スタジオ・アルバムである。尚、タイトルから分かるように、本アルバムはフランス語で歌っているアルバムである。(彼女はフランス語圏のカナダ・ケベック州の出身であり、最初はフランス語で歌っている。尚、英語で歌ったアルバムは1990年になってからである。)チャート成績の方は、全くランクインしていないが、ケベック州ではヒットを記録して、瞬く間にスター歌手となった。(ケベック州だけだと、カナダのチャートには余程のことが無い限り出てこない。)
収録曲は以下の全9曲である。『La Voix Du Bon Dieu』『Au Secours』『L'amour Viendra』『Autour De Moi』『Grand Maman』『Ce N'était Qu'un Rêve』『Seul Un Oiseau Blanc』『T'ire L'aiguille』『Les Roses Blanches』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。リリース順に『Ce N'était Qu'un Rêve』『La Voix Du Bon Dieu』『L'amour Viendra』の3曲である。ケベック州ではヒットを記録しているのだが、ケベック州のみでのヒットということでは、カナダのチャートにはランクインするだけの大きなヒットには成らなかったので、3曲ともチャートインは果たしていない。
彼女も、英語で歌うようになって20年以上が経過していること、及び'90'sには世界中で大ヒットを記録した曲を幾つも生んでいることから、彼女のデビュー当時については逆に殆ど知られていない。(英語圏への進出は1990年であるが、歌手デビューは1980年である。)そういうことで、本アルバムはカナダ・ケベック州以外では聴きたくてもなかなか聴くことの出来ないものとなっている。一部の曲がフランス語で歌う曲を集めたベスト盤に収録されているが、全曲を聴こうとすると、本アルバムを探し出すのに非常に苦労するため、聴くことが出来ないと言っても良い。
が、彼女の歌手活動の原点であって、機会があれば聴いておきたいと思うアルバムである。尚、本アルバムの中では、アルバム・タイトル・ナンバーでもあって、シングル曲でもある『La Voix Du Bon Dieu』は、フランス語のベスト盤では聴くことは出来る。
'90'sに語られたような表現力、歌詞の持つ本来の意味を歌い上げる能力などは、まだ'90'sのようなレベルには達していないが、その片鱗を覗わせるだけの歌唱力は持っているため、女性ボーカルものがお好きな方は、フランス語で歌っていても彼女の魅力を大いに感じられるでしょう。
本アルバムのように、超レア・アルバムは、いつの日か聴くことが出来るようにというように、中古店、輸入店などに足を運び、苦労して探すという楽しみを味わうということをするのにも良い、目標となるアルバムである。
↓本アルバムが無いので、彼女のフランス語で歌っているいくつか拾っておきます。
Best of the Early Years: the..
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Metro Doubles
- 発売日: 2007/03/06
- メディア: CD
My Love: Ultimate Essential Collection (Snyc)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 2008/10/28
- メディア: CD
Taking Chances World Tour: French Version
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- 発売日: 2010/05/04
- メディア: CD
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