「COMANCHE!」 [映画(洋画)]
表題の作品は1956年のアメリカ映画「コマンチ族」である。日本での劇場公開は1959年12月までマタされることになった。インディアンのコマンチ族とアメリカ騎兵隊の激闘を描いたオーソドックスな西部劇である。
作品データを記しておくと、時間は87分、監督はジョージ・シャーマン、製作と脚本はカール・クルーガー、撮影はジョージ・スタール、音楽はハーシェル・バーク・ギルバートである。そして出演は、ダナ・アンドリュース、ケント・スミス、リンダ・クリスタル、ネスター・ペイヴァ、ヘンリー・ブランドン、ジョン・リテル、アーサー・スペイス、たちである。
時は1875年、夏のある日、大酋長・クアナが率いるコマンチ族がメキシコ西部のある町を襲い、軍の追跡を振り払ってリオ・グランデ川を渡ってアメリカ領内に入った。また、コマンチ族は、捕虜として孤児のスペイン娘・マルガリタまで捕らえていた。酋長の1人であるブラック・クラウドはそんなマルガリタに目をつけていた。また、野牛の密猟者・ダウニーはコマンチ族に追われ、第4騎兵連隊の一隊とインディアン・チーフノジム・リードに救われる。が、彼はリードの役を狙っていた。そんな中、政府のインディアン局長・ワードがコマンチ族との和平交渉のためにやってくて、リードたちは大酋長と交渉のために出発した。そして、リードは大酋長の従兄弟であるため、裏切るとダウニー局長をたきつけていた。リードは行程の途中で、逃げて倒れていたマルガリタと、クアナの息子を救い、集落は彼の言葉である「白人との和平を望んでいる」という言葉を信じるようになる。そんな中、リードはマルガリタの釈放を願って、ブラックと決闘し、負けたブラックは50名の部下を連れて集落を出た。そんなリードは、クアナの伝言を持っての帰る途中、ブラックに襲われて全滅した騎兵隊を発見した。そんな所に騎兵隊の主力が到着し、ブラックの一味を撃退した。そしてコマンチ族と間では和平交渉が成立し、帰営する騎兵隊の中には、リードに寄りそうマルガリタの姿があった。
西部劇では、インディアンを悪役として描いた作品は数多いが、本作はインディアンを悪役としてではなく、和平交渉の相手として捉えている所がポイントである。(但し、それでいても、インディアンの悪役が一部にいるのですが...)
時間的にはそれほど長くないことも合って、展開が早く、テンポ良くストーリーが進んでいくだけに、比較的見やすい西部劇である。ただ、かつてはLDでリリースされていた本作であるが、現自伝ではDVD化もされていないので、見ようとするとちょっと苦労しますが...
↓輸入版のビデオですが...
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