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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その262) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「変わった銃弾」です。(普通の銃弾ではない特殊な銃弾ということになります。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.24話(アナザー・ストーリー2話)」、「007」からは「007は二度死ぬ」と「黄金銃を持つ男」の2本です。

ケータイ刑事」:「・2nd.24話(アナザー・ストーリー2話)」。「アナザー・ストーリー シベリア超特急刑事」という副題があり、「第三帝国からの挑戦状 ~アドルフ・ヒトラーを迎撃せよ!」という物語である。

第三帝国日本支局にやってきたちゃんと柴田さん。(一応、第三帝国作戦司令室ということになっている。)そして、第三帝国日本支局・宣伝課長の世是不・月経流巣(ヨゼフ・ゲッヘルス→巧みな日本語を喋ることを見ると日本人のようですが...)がやってきて、ヒトラーのことを讃える話を自慢げにして、自己紹介をした。月経流巣は「異常はこれから起こります」と言うと、ヒトラーの写真の額の前に歩いていって「これより我が第三帝国の裏切り者を粛正します」と宣言した。ちゃんは「粛正するって、人を殺すってことですか?」と尋ねると、「その通りです」と答えた月経流巣。すかさずちゃんは「あなたを殺人未遂で逮捕します」と言った。(この時点ではまだ犯行予告であって、「殺人未遂」まで言っていないのですが...)月経流巣は更に続けて、事件は目の前で起こるが、犯行を実行するのは総統閣下ご自身なんだから、と言っていた。

月経流巣は更に続けて語り、柴田さんは「ナチスの超高度科学技術」を信じていたが、冷静なちゃんは「死んだ人間が人を殺すなんて、あり得ません」と切り捨てていた。

月経流巣はヒトラーの霊魂を呼び出し「私の体に、入るヒトラー!」と(ギャグなのか、呪文を)叫び、ヒトラーが乗り移ったようになった。柴田さんは「これ以上訳の分からないことを言ったら...ヒトラーを引っ捕らえる」というギャグを噛ましていたが、ちゃんには呆れられ、月経流巣には「不快なジョークだ」と言われて撃沈した。

月経流巣は演説をしてから儀式を行うと宣言し、「裏切り者ルドルフ・ヒスの処刑を執り行う」と口にして、拳銃を取り出す素振りをした。で、引き金を引く格好をして、「裏切り者は死んだ」と口にした。これに柴田さんは「まさかぁ」と声を発したが、ちゃんは何も言わなかった。そうしていると「警視庁から入電中」とちゃんの携帯に事件を知らせる入電が入り、港区にあるミハエル・バラック公園で射殺事件発生ということだった。

ミハエル・バラック公園に移動したちゃんと柴田さん。胸に一発銃撃を受けて即死したのはルドルフ・ヒスという男だった。そして、死亡推定時刻はヒトラーが処刑を行った時刻とほぼ一致ということ、更に付近で犯行に使われた銃が発見されたが、被害者の体内から銃弾を発見できず、ということだった。が、銃弾は貫通したのではなかった。柴田さんは「物理学の常識からしてあり得ない」と信じられないという顔をしていた。公園にやってきた月経流巣は「ナチスの科学力は偉大だ!」と言って、ナチスの科学力を誇示していた。

鑑識結果から、銃に付着していた指紋はアドルフ・ヒトラーのものだったことから、柴田さんは「ヒトラー逃亡説」を語り始め、更には「ヒトラー・クローン説」まで語りだして、「消えた銃弾の謎は現代の科学では解き明かせない...」「ナチスの科学力は偉大だ」と繰り返していた。

そんな時、「大本営発表!」の着ボイスで、ちゃんの携帯に閣下からの着信が入り、ヒントが与えられる。で、ちゃんは「被害者が弾丸を隠した」と考え、弾丸は人間の体の一部になるように隠れている、と気づいた。

ちゃんは第三帝国日本支局に行って、月経流巣の前で、ヒトラーの犯行ではないとして、そのトリックの説明を始めた。月経流巣はまるでヒトラーの魂が乗り移ったかのように演じ、時間を見計らって別の人物がアドルフ・ヒトラーに変装してヒスさんを殺した。しかも、ヒトラーが実際に使用して指紋が付いている銃を使った。また、使用した銃弾は特殊なものであって、豚の骨で作った銃弾を使ったと説明した。豚の細胞は人間に一番近いため、それを弾丸に加工して被害者に撃ち込むと、銃弾は体内で粉々になって被害者の体内に飛散する。しかも、それは人間の細胞に近いため、粉々になった人間の骨のように見せかけることが出来る。で、これが銃弾が消えたトリックだつ結論づけた。

すると、月経流巣は「なかなか日本の警察もやるねぇ。同盟を結んだだけのことはある」と言って、ちゃんの説明を評価した。しかし、「だが君たちの推理はしょせん推理だ。それだけの証拠では私を逮捕することはこの国では出来ない」と、まだまだ余裕があるところを見せた。(ちゃんもそのことは分かっていた。)

その後、第二の殺人(毒殺)をまたも不可能のような状況で行った月経流巣だったが、そのトリックもちゃんは見破った。月経流巣は「全て私の超人的な犯罪なのだ!」と言っていたが、科学的な証拠を積み重ねて説明したちゃんは、ヒス殺害の実行犯と第二の被害者のトリックと謎を全て解き、「あなたの野望は打ち砕かれたんです。アドルフ・ヒトラー。いえ、世是不・月経流巣」と引導を渡す言葉を口にした。流石の月経流巣も、「第三帝国はまたしても敗北いたしました...」と観念した。

豚の骨で作った銃弾という、誰も考えつかないような銃弾を使ったところがこの物語のポイントでした。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作で、初代ボンドの第5作である。'60年代の作品であるものの、時代錯誤をしたような日本が出てくるという所も楽しい物語である。特に、「忍者」の取り上げ方がユニークであって、とても東西冷戦かの時代とは思えない秘密兵器が登場しているのはご愛敬といったところですかね...

日本の秘密情報部のボス・タイガー田中は忍者部隊を持っていたが、その装備として手榴弾をも発射することが出来るライフルを装備していた。(また、簡単に分解できる構造でもあった。)また、秘密兵器も開発していた。それは見た目はタバコであるが、フィンジェット・ロケットを持った銃弾を発射することが出来る「タバコ型小型ジャイロ銃」であった。普通のタバコの様に火を付けると、暫くしてフィンジェット・ロケットを持った銃弾が飛び出すことになる。(狙いを付ける必要があるものの、普通にタバコを指に挟んで持っているというにしか見えない状態で発射できる。)

タイガー田中はもその小型ロケットは27m先までは正確に狙うことが出来る、と語っていた。で、この秘密兵器をボンドに与えていた。ボンドは、敵・スペクターの火山を隠れ蓑としたロケット基地で捕らえられ、ブロフェルドの前で最後にタバコ(当然、普通のタバコではなくてタバコ型小型ジャイロ銃である。)を求めた。で、火を付けて貰い、一服した後、狙いを付けて、火山基地の屋根を制御するオペレーターを撃ち、屋根を少しの間であったが開けさせ、タイガー田中の忍者部隊を侵入させて、基地を潰す決戦に繋げたのだった。

普通の銃弾ではなく、フィンジェット・ロケットが就いている銃弾であるため、発射されたあと、更に加速して標的に飛んでいくことになる。当然のことながら、威力もアップするが、威力がありすぎることから、銃弾が消えるどころか、標的が爆発してしまうぐらいの威力がある銃弾である。

007」:「黄金銃を持つ男」。1974年のシリーズ第9作で、3代目ボンドの第2作である。日用品(シガレットケース、ライター、カフスボタン、ペン(万年筆))の組合せで銃になったり、自動車に翼を付けて飛行機になるなど、遊び心に満ちたギミックが楽しい作品であって、「秘密兵器」の概念を変えることになった作品でもある。

殺し屋スカラマンガは黄金で出来た銃を愛用していた。しかもその銃は、黄金製のシガレットケース、ライター、カフスボタン、万年筆を組み合わせることで出来るものであるため、ばらしていればそれが銃ということは誰も気づかないというものである。また、銃弾も黄金製である。金は金属としては柔らかい者であるため、それが標的に命中すると、潰されることになるため、殺傷能力が高くなる。(使用が禁止されているダムダム弾(鉛を使ったものですね。)に近い効果がある。)

スカラマンガは、以前に、MI-6の002・ビル・フェアバンクスを黄金銃を使って射殺している。そしてその時に使用した黄金の銃弾は、ベイルートのベリーダンサーであるサイーダが、「お守り」として自分のへそに埋めていた。銃弾としては消えてはいないが、変形していて、しかもそれが「お守り」として使われていた。

スカラマンガから「007」の名前が入った黄金の銃弾が届いたボンドは、スカラマンガの五所を調べるため、ベイルートに飛び、サイーダに接触した。そして、サイーダのへそにあった黄金の銃弾を歯で挟んで取りだすのに成功した。が、その直後にボンドはスカラマンガの手下に襲われて頭を殴られた時、その銃弾を呑み込んでしまった...→薬にもならないですね...

共通点は、いずれもが特別製の銃(「ケータイ刑事」では特別製の銃である必要性は無いものの、ヒトラーが使用した指紋が付いている銃という特別な銃を使っていたので「特別製の銃」ということになる。)を使い、それとセットで使用される銃弾であること、及び、それを用いて殺人が行われているということである。(「007は二度死ぬ」では任務を遂行するためであるが、殺人は殺人である。)

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では犯行を誤魔化すための細工として使われたものであって、仕事とは関係ないものであったが、「007」ではいずれもが仕事上での使用であって、犯行を誤魔化す必要がなかったということである。(「黄金銃を持つ男」では、スカラマンガは殺しを請け負う殺し屋であるため、殺人は仕事ということになり、「007は二度死ぬ」のボンドは任務上でのことであるため、仕事である。)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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