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「THE DARK ANGEL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1935年のアメリカ映画「ダーク・エンジェル」である。日本では劇場未公開となったが、'30年代を代表するメロドラマである。尚、同じ邦題のアクション作品が1990年に製作されているが、そちらの原題には定冠詞の「THE」が無いということで、原題では区別出来る。(邦題では区別が出来ない...)尚、内容は全く関係ない別作品である。

作品データを記しておくと、時間は106分、白黒作品である。原作はガイ・ボルトン、監督はシドニー・フランクリン、脚本はリリアン・ヘルマンとモーダン・シャープの2人、撮影はグレッグ・トーランド、音楽はアルフレッド・ニューマンである。そして出演は、フレデリック・マーチ、マール・オベロン、ハーバート・マーシャル、ジャネット・ビーチャー、ジョン・ハリデイ、たちである。尚、本作はアカデミー賞に3部門ノミネートされたが、その内、1部門(美術賞)を受賞している。(M・オベロンの主演女優賞、と録音賞は受賞とはならなかった。)

幼少時から、従兄のアランとジェラルドのいる伯母の家を何度も訪れていたキティは、アランとは相思相愛の仲であった。が、ジェラルドも彼女のことが好きだった。そんな3人も成長するが、第一次大戦という影が迫ってくる。アランとジェラルドは召集されて、戦場に向かうことになった。それから1年弱が流れ、アランとジェラルドは久しぶりに帰郷してきた。しかし、休暇は1日だけで、翌日には戻らなければならない。アランはキティにプロポーズをして、急いで式を挙げようとしたが、式を挙げることは出来ず、そのまま帰隊していったアラン。が、アランは戦場で被弾して行方不明となった。一方、ジェラルドは無事であって、戦争が終結すると除隊して戻って来た。アランは誰もが死んだ者と思い、キティも気持ちの整理が付き、ジェラルドと婚約した。が、アランは生きていた。戦場で受けた傷によって彼は失明していて、人生に絶望していた。で、名前を隠して童話作家となって暮らしていたのだった。そして、運命はそんな彼らを再び接近させて...

メロドラマとしては王道すぎる展開で物語は進んで行く。そして、登場人物に起こる出来事もメロドラマの定石通りである。ということで、展開としては新鮮さは無いが、教科書通りの展開ということで、「メロドラマ」初心者には教科書となるような作品と言うことが出来る。キャスティングも考えられていて、みんながはまり役である。

ということで、メロドラマとは?というような肩の教科書とするのに最適な作品である。また、製作されたのが1930年代ということで、当時も結構メロドラマが製作されていた時期であるが、数多いメロドラマの中でもアカデミー賞に絡んでいる秀作であるだけに、見ておくだけの価値はある作品である。

 

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