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「DARK PASSAGE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1947年のアメリカ映画「潜行者」である。日本での劇場公開は1950年10月であった。D・グッディスの原作小説の映画化作品で、H・ボガートとL・バコールの共演による犯罪映画である。(と言っても、L・バコールのためのような作品ですが...)

作品データを記しておくと、時間は106分、原作はデヴィッド・グッディス、監督と脚本はデルマー・デイヴィス、撮影はシド・ヒコックス、音楽はフランツ・ワックスマンである。そして出演は、ハンフリー・ボガート、ローレン・バコール、ブルース・ベネット、アグネス・ムーアヘッド、トム・ダンドリー、クリフトン・ヤング、ダグラス・ケネディ、ロリー・マリンソン、ハウスリー・スティーヴンソン、たちである。

マッジ・ラップが偽証したことで、ガートを殺した殺人犯人として収監されたヴィンセント・パリー。彼は真犯人を捜すために収監されたサン・クエンティン刑務所を脱獄してサンフランシスコに向かった。その途中で、彼はアイリーンとい若い女性と知り合う。彼女は、自分の父がパリーと同じように無実の罪で獄死したことから、彼に同情し、自分のアパートに彼を匿った。パリーは親友のジョージ・フェルシンガーの助けを借りて整形手術を施してもらって人相を変える。が、その直後にフェルシンガーは自宅で何者かによって殺害されてしまった。アラン・リンネルという偽名を使うことにしたパリーは、秘かにマッジとその夫・ボッブの行動を探ることにした。そんな彼は、アイリーンのアパートを出た後に、サムという男から尾行され、口止め料を要求された。で、サムを郊外におびき出していき、サムと格闘になり、そしてサムの背後にいる人物を突き止めた。直ぐにマッジのアパートに行き、真相を正した。で、真犯人はマッジであり、全ての罪をパリーになすり付けたということを話されると、マッジは窓から身投げしてしまった。こうしてパリーは、自分の無実を証明できる唯一の人物を失ってしまい、アイリーンと共に新生活を求めてメキシコに向かうことにした。

物語としては、これという盛り上がりがなく、サスペンス性という所も弱く、平凡な作品である。また、展開としても都合が良い形で進んでいくということで、欠伸も出てしまう。が、本作は何と言ってもL・バコールである。彼女を見るための作品であって、そこにのみ本作の価値がある。

ということで、L・バコールの動く写真集ということでのみ、存在価値のある作品である。(サスペンス性を期待する方は、原作小説を読んだ方が良いでしょうし、小説を読むことで味わえないL・バコールを堪能するための映画ですね。)

 

潜行者 特別版 [DVD]

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↓原作

Dark Passage. Die schwarze Natter. ( Schwarze Serie).

  • 作者: David Goodis
  • 出版社/メーカー: Luebbe Verlagsgruppe
  • 発売日: 1994/04
  • メディア: Perfect


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