ケータイ刑事銭形海27話(3rd.1話)[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]
「銭形海」の第27話(3rd.1話)「噂の刑事、ついに登場! ~日焼け書道家殺人事件」の裏ネタ編・増補の5回目となる今回は、事件現場はここだったことから「屋根裏部屋」について、「ケー刑事」ではすっかりお馴染みであるが、この物語ではこれらが揃ったということから、「クイーン」について、「キング」について、「プリンス」について記します。尚、「クイーン」は「結・10話[裏ネタ編]PART 5」で、「キング」は「結・1話[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/10/4付です。
「屋根裏部屋」:「屋根裏」とは、文字通り、建物の屋根の裏側の空間、則ち、屋根と天井との間の空間のことである。「天井裏」と言うこともある。
「屋根裏部屋」とは、その屋根裏空間に設けた部屋のことを言う。西洋建築では、建物の中でも最も粗末な部屋、という位置づけとされていて、その屋敷に住み込みで働く召使いやメイドたちの住み込み部屋として利用されたり、子供が悪戯した場合などに懲罰として閉じ込める部屋として利用されていた部屋である。そのため、「屋根裏部屋」とは狭く、小さく、暗い部屋であり、粗末でみすぼらしい部屋というイメージが定着している。→西洋の物語では、屋根裏部屋に閉じ込められた子供が、そこでイメージを広げて、という物語がたくさん生まれているが、「屋根裏部屋」という位置づけを理解していると、そういう物語をよりいっそう理解できるようになりますね。
現在でも、その西洋屋敷のイメージが残っているものの、物置として、使用しなくなった家具や道具を閉まっておく空間として利用されている。
尚、近年では「ロフト」という言い方がされることもあるが、元々の「ロフト」の意味は、建物の最上階または屋根裏にある部屋のことである。(元々、建物の最上階は正式な部屋としてではなく、倉庫、物置として利用されていたためである。)
尚、屋根裏部屋は、直接屋根の下にあるため、夏期には窓が閉ざされていると異常な高温になる。(50゜C、60゜Cは当たり前となる。)そのため、利用する場合は特別な注意が必要であるのは言うまでも無い。(倉庫としても、高温状態になるため、傷みが激しくなる。)
英語では「Attic」、ドイツ語では「Dachboden」、フランス語では「Grenier」、イタリア語では「Attico」、スペイン語では「Ático」、ポルトガル語では「Sótão」、中国語では「天棚房間」と言う。
「クイーン」:元々の意味は「女の君主」「女帝」「女王」のことである。(基本的には「キング」が男性の王を指すが、「クイーン」は「キング」と同じポジションにいる女性のことを言う。)または、「(男)王」の妃、則ち「王妃」のことである。(「キング」の指す意味の範囲よりも、「クイーン」の指す意味の範囲の方が少し広くなっているが、これは「王妃」が含まれるためである。)
また、それ以外の意味としては、ある分野に於いて、最も優れた女性のこと、第一人者の女性のことを言うだけでなく、(第一人者ではないがトップクラスの実力のある)花形の女性のことも指す。この意味では、同ポジションにいる男性のことを「キング」と言うのと同じである。(尚、この意味で使う場合は、「女王」とは言わず、「クイーン」と呼ばれるのが一般的であり、「ケータイ刑事」に於ける「○○クイーン」は基本的にこの意味である。)
また、「女王」ということでは女性君主である「女王」のことを指すだけでなく、律令制に於いて、天皇の2世から5世(孫、曽孫、玄孫、来孫)までの女子のことを指し、現在の皇室典範では。天皇の3世以下の嫡男系嫡出の子孫たちの女子のことを指す。(これに関しては「クイーン」とは言わない。)
英語とイタリア語では「Queen」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Königin」、フランス語とスペイン語では「Reine」(但し、発音は異なる。)、オランダ語では「Koningin」、ポルトガル語では「Rainha」、中国語では「女皇」という。
尚、英語では「女王」を「Queen Rregnant」、男王の妃である「王妃」のことを「Queen Consort」と言って区別する言い方もある。
「ケータイ刑事」では、完全にお馴染みとなっている「クイーン」であるが、「愛」「舞」の時の「クイーン」と、「泪」以降の「クイーン」では少し意味が違う。シリーズで最初に登場した「クイーン」は「愛・20話」の「カラオケ・クイーン」であり、それは愛お姉ちゃまであった。続いて「舞・1話」で舞ちゃんが「ダンス・クイーン」という肩書きを持って登場している。この時点までは銭形姉妹の持っている肩書きの一つに過ぎなかったのだが、それが変わったのが「泪・1st.1話」である。この物語で「かるたクイーン・荻野姫子」が登場し、ここから「クイーン」の新たな歴史が始まった。(クイーンは近所の仲間内で呼ばれるクイーンではなく、競技かるたの優勝者に贈られる称号であり、「第一人者」としてのクイーンになった。)尚、この物語では、結果的に繰り上がりで泪ちゃんが「かるたクイーン」になったため、銭形姉妹の持つ肩書きの一つということでも継続したが、競技会のタイトルであるため、「カラオケ・クイーン」「ダンス・クイーン」よりも重みのある「クイーン」である。→愛ちゃん、舞ちゃんは大会で優勝したというわけではない。)そして「泪・2nd.1話」で「花タレ・クイーン」が登場し、銭形姉妹以外のクイーン(宝積さんということですね。但し、「泪・2nd.23話(アナザーストーリー1話)」の「毬藻クイーン」の女優・毬藻美香子を演じたのは宝積さんではないという例外もある。(「零」以降では完全に宝積さんでした。)
「キング」:男性の国王、君主のこと、則ち「王様」のことである。基本的な意味はこれであるが、そこから派生して、特定の分野に於ける男性の第一人者のこと、最上位に位置する人のことを指す場合にも使われる。(「○○キング」と言う言い方になる。尚、この場合は「キング」と呼ばれるが「王(様)」と言う日本語は使われない。)ちなみに、この意味で女性の場合だと「クイーン」と呼ばれることになる。
それ以外では、トランプの絵札の一種であり、王の姿を描いたもの(数字では「13」に相当する位置を占める札である。)、チェスで総大将となる駒のことを言う。(将棋では「王」または「王将」と言い、「キング」とは言わない。)
「ケータイ刑事」では、本家四姉妹編では「クイーン」はお馴染みであったが、「キング」は特に出ていない。分家四姉妹編となった「雷」で「キング」が見られるようになると、「海」では「キング」もやたらと登場するようになりました。色々と登場するのは悪くないのだが、「海」での「キング」は余りにも次々と登場したことで、名前のインフレ状態に陥り、「キング」という希少性と価値を下げてしまうことになったのもまた事実である。(で、シリーズの衰退を招いた一因にもなったことを忘れてはならない。)
英語では「King」、ドイツ語では「König」、フランス語では「Roi」、イタリア語では「Re」、スペイン語では「Rey」、オランダ語では「Koning」、ポルトガル語では「Rei」、中国語では「王」と言う。
「プリンス」:王族の男子であって、国王以外の地位にある人のことの称号として用いられている言葉である。これは、王位継承順位に応じて、第一位にいる皇太子、第二位以下にいる、王子、皇子、親王が該当することになる。(「皇太子」の場合は英語では「Crown Prince」と言うことから、「プリンス」とは区別されることも多い。また、「皇太子」は「王太子(おうたいし)」「王世子(おうせいし)」と呼ぶこともある。)尚、王族で女王以外の女性のことは女性形である「プリンセス」と言う。(この物語では「プリンセス」は登場していないが、「海・3rd.3話」に「プリンセス」が登場していることで、揃い踏みになりました。)
日本では、皇族男子の親王および王の称号の英訳として用いられる言葉であるが、日本語としては通常は「プリンス」と言う言い方はしない。
また、別の意味としては、ある集団の中、特定の業界の中で、将来が有望な男性の若手であって、容姿や言動などが魅力的でカリスマ性のある人物のことをその業界のプリンスと言うことがある。これは、本来の意味のプリンスは、将来は王の地位に就くということに準えている言い方でもある。(ただ、それだけで無く、血統が良いということも「○○界のプリンス」と呼ばれる条件の一つでもありますが...)
英語、フランス語では「Prince」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Prinz」、イタリア語では「Principe」、スペイン語、ポルトガル語では「Príncipe」(但し、発音は異なる。)、中国語では「王子」と言う。
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