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「THE DAY THE WORLD ENDED」 [映画(洋画)]

表題の作品は1956年のアメリカ映画「原子怪獣と裸女」である。日本での劇場公開は1962年10月であった。B級映画の帝王・ロジャー・コーマンによるSF作品であって、「破滅もの」と呼ばれるジャンルの古典として知られている作品である。また、白黒であることと'50'sの雰囲気が如何にもコーマン作品らしい雰囲気も出している。

作品データを記しておくと、時間は81分、白黒作品である。製作と監督はロジャー・コーマン、脚本はルー・ラソフ、撮影はジャック・フィーンデル、音楽はロナルド・スタインである。そして出演は、リチャード・デニング、アデル・ジャーゲンス、ロリー・ネルソン、タッチ・コナーズ、ポール・バーチ、ジョナサン・ヘイズ、レイモンド・ハットン、ポール・デュボフ、ポール・ブライズデル、たちである。

核戦争が勃発し、遂に世界は破滅を招いてしまった。が、合衆国の谷間の家の主人・ジム・マディソンと、その娘・ルイス、その付近を通行していたギャングのトニー、彼の愛人・ルビー、老鉱山師のピートと技師のリック、そして原爆で重症を負ったラデックの7人が偶然にも生き残った。彼らは谷間で暮らし、限られた食糧を毎日少量ずつ配給し、更に子孫を残すために、ルイスと若い男たちとの結婚を勧める。ある日、放射能に汚染されていない水源で水遊びをしていたルビーとルイスが、見たこともない怪物の姿を見て、驚いて逃げ帰ってきた。その怪物は放射能によって突然変異を起こしたものであって、人間を襲いだし、ラデックとピートが犠牲になる。また、ジムは怪物の足痕を発見し、その跡を追い、安全地帯から出てしまって放射能に侵された。その一方で、ルビーは、トニーがルイスに好意を寄せているのを妬いて言い争いになり、殺されてしまい、ルイスは怪物に掠われてしまう。その怪物は、かつてのルイスの恋人であり、放射能で怪物の姿になってしまったのだった。ルイスの悲鳴でリックが助けに向かう。が、にわかに降り出した雨は放射能に汚染されていない雨粒を降らせ、それによって怪物は崩れるように死んでしまった。リックがルイスを助けて戻って来るが、トニーはそれを待ち伏せしていたが、ジムによって撃ち殺さた。健全な身体である生き残った人類はルイスとリックの2人だけになり、2人は谷間の家を出て、未来に向かって旅立っていった。

物語としては何かと「?」と感じるところがあり、しかもチープな所が多々あるということで、大作志向の方には「何じゃこりゃ?」となるが、そういう所がR・コーマン作品らしい所である。また、'50'sの持っている雰囲気がB級作品らしさを更に出すことになっている。また、邦題に釣られてそちらの方を期待すると、完全に肩すかしを食らうことになることも記しておきます。('50'sらしい大袈裟な邦題ということです。)

ということで、本作はB級作品がお好きな方が色々と突っ込んで楽しむ作品であり、大作志向の方は帰った方が良い作品である。(この点でも好みが分かれるR・コーマン作品ということで...)

 

↓この中に本作は含まれています。

↓本作の単体ビデオです。

原子怪獣と裸女 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: VHS


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