DEAD OR ALIVE『SOPHISTICATED BOOM BOOM』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らの1st.アルバムである。邦題は「美醜の館」と付けられていた。第二次ブリティッシュ・インヴェージョンによってイギリスの新しいサウンドが次々と世界を席巻していったが、そんな時に結成された彼らも、また独特のセンスを持っていて、日本でも人気を得たバンドである。本アルバムは、本国イギリスでのヒットに留まったものの、そんな彼らの記念すべき最初のアルバムである。('80's公判になってブレイクすると、それなりにセールスを伸ばすことにもなった。)尚、チャート成績は1984年のリリース時に本国イギリスで最高位29位を記録しただけであった。
収録曲はオリジナル盤は全10曲であり、1984年のオリジナル盤では以下の通りである。『I'd Do Anything』『That's The Way (I Like It)』『Absolutely Nothing』『What I Want』『Far Too Hard』『You Make Me Wanna』『Sit On It』『Wish You Were Here』『Misty Circles』『Do It』。
また、1990年にCD化されたときは、収録曲の10曲は同じであるが、曲順がシャッフルされて以下の順番になった。『What I Want』『Misty Circles』『Do It』『I'd Do Anything』『That's The Way (I Like It)』『You Make Me Wanna』『Sit On It』『Wish You Were Here』『Absolutely Nothing』『Far Too Hard』。
そして、2007年に再発された時には、1984年のオリジナルの順番の10曲に続いて、以下の7曲がボーナス・トラックとして追加されている。(この時の収録時間は79分弱ということになった。)『Selfish Side』『The Stranger』『Misty Circles (Dance Mix)』『What I Want (Dance Mix)』『I'd Do Anything (Megamix)』『That's The Way (I Like It) (Extended Mix)』『Keep That Body Strong (That's the Way)』。
この中からシングル・カットされたのは都合5曲(内1曲は再発ということになって2度シングル・カットされる形になった。)通算では5枚目のシングルとなった『Misty Circles』が本アルバムからの1st.シングルということになり、本国イギリスで初めてチャートインして、最高位100位を記録した。また、アメリカではBillboardのダンス・チャートで4位を記録している。2nd.シングルの『What I Want』はイギリスで88位、3rd.シングルの『I'd Do Anything』はイギリスで79位を記録しただけであった。4th.シングルの『That's The Way (I Like It)』がイギリスで22位、豪州で45位、アメリカで(ダンス・チャートですが...)28位を記録している。そして、『What I Want』が再発という形で2度目のシングル・カットとなり、この時はイギリスで87位と、前回よりも1つだけ順位を上げている。(尚、この次のシングルが、全英No.1ヒットとなる『You Spin Me Round (Like A Record)』である。)
お薦め曲は、シングル曲の『Misty Circles』『What I Want』『I'd Do Anything』『That's The Way (I Like It)』と『Absolutely Nothing』『Do It』をピックアップしておく。
彼らは、1985年に発表する2nd.アルバムからの大ヒット(全英1位)曲によってブレイクすることに成るため、本アルバムではそれなりのヒットという範疇に留まっているが、ポップでダンス・ビートが利いている彼ららしいサウンドの基本はある。ただ、後のサウンドよりも少し固めで、パンク色があると言ったらいいですかね...
彼らに撮っては記念すべきアルバムであるだけに、やはりしっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。(特に、2007年の再発盤は、ボーナス・トラックもたっぷりなので、お買い得ですよ。)
↓US盤(ボーナス・トラックなし)
↓JP盤(オリジナルの曲順)
↓UK盤(ボーナス・トラックあり)
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