EDDIE MONEY『LIFE FOR THE TAKING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1978年に発表された彼の2nd.アルバムである。ハスキーなボーカルと独自のロック・スピリットを持っている彼であるが、前年のデビュー・アルバムが好評だったことで、大いに期待されたアルバムである。当時は、正に世界的なディスコ・サウンドのブームの頂点ということもあって、猫も杓子もディスコ・サウンドというような状況であったが、ロック・サウンドを貫いて存在感を示すことになった。尚、チャート成績はアメリカでは最高位17位、カナダでは13位を記録していて、1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは69位にランクインしている。(チャート成績では彼のキャリア・ハイとなっているが、セールスでは前作に及んでいない。→「チャートは相対的なもの」ということを教えている実例である。)
収録曲は以下の全10曲である。『Life For The Taking』『Can't Keep A Good Man Down』『Nightmare』『Gimme Some Water』『Rock & Roll The Place』『Maybe I'm A Fool』『Love The Way You Love Me』『Maureen』『Nobody』『Call On Me』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Can't Keep A Good Man Down』はアメリカで最高位22位、カナダで最高位28位を記録するヒットになった。2nd.シングルの『Maybe I'm A Fool』はアメリカで最高位63位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『Can't Keep A Good Man Down』と『Maybe I'm A Fool』、更にアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Life For The Taking』、そして『Nightmare』と6分を超える大作て、アルバムを締めることになった『Call On Me』をピックアップしておく。
ロック・アルバムとしては悪くは無いが、全体的には前作から纏まってしまったという印象がある。が、当時はディスコ・サウンドが氾濫していたこともあって、ロックの砦というようにも感じられることになったのも事実である。ということで、本アルバムは、チャート成績とセールスとは比例関係ではなく、「チャートは相対的なもの」ということを教えてくれるアルバムとして、その代表的なものの一つになっている。
とは言っても、彼の持ち味は十分出ているだけに、ロック・ファンであればチェックしておきたいアルバムの一つであることにかわりはないですよ。
コメント 0