EDDY GRANT『GOING FOR BROKE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼の7枚目のアルバムである。彼は、前々作でようやくヒットを放ち、前作では全英No.1ヒットとなったシングル曲や英米共に2位を記録した2曲の大ヒット曲を生んで、ようやくブレイクしたが、本アルバムはそれに続くアルバムであって、彼らしいレゲエを基調にしたエレクトリック・サウンドをたっぷりと聴かせてくれるアルバムである。が、本アルバムはセールスは大苦戦となって、チャート成績はアメリカで最高位64位を記録しただけであって、失敗作となってしまった。
収録曲は以下の全10曲である。『Romancing The Stone』『Boys In The Street』『Come On Let Me Love You』『Till I Can't Take Love No More』『Political Bassa-Bassa』『Telepathy』『Only Heaven Knows』『Ire Harry』『Rock You Good』『Blue Wave』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Till I Can't Take Love No More』はイギリスで42位、(西)ドイツで26位を記録したが、アメリカではチャートインしなかった。2nd.シングルの『Romancing The Stone』は同名タイトルの映画の主題歌ということもあって、多少はヒットしたものの、アメリカでは最高位26位、イギリスでは52位、(西)ドイツで42位と伸び悩んだ。3rd.シングルの『Boys In The Street』はイギリスで78位を記録しただけであった。
お薦め曲はシングル曲の『Till I Can't Take Love No More』、映画主題歌でもある『Romancing The Stone』の2曲と、『Political Bassa-Bassa』『Blue Wave』をピックアップしておく。
前作のようなテンポの良さを捨てて、全体的にゆったりとしたレゲエを基調としたこともあって、派手さが少なくなって地味なものになってしまったが、彼らしいレゲエのリズムを聴かせてくれていて、悪くはない。というよりも、前作の派手な所が受けてヒットしてしまったが、それらの方が彼にとっては例外的だったと言った方が良いということですね。まあ、派手な所のある前作と比べると地味であるが、その分、じっくりと聴くことが出来るのも事実でアリ、じっくりと聴き込むのには本アルバムの方が良いかも、というアルバムである。
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