「DOGS」 [映画(洋画)]
表題の作品は1976年のアメリカ映画「ドッグ」である。日本での劇場公開は1977年5月であった。'70'sはパニック映画が大流行となった時期でもあるが、本作はそういうパニック映画の1本である。タイトルから分かるように、犬が人間を襲うというものである。
作品データを記しておくと、時間は90分、監督はバート・ブリンカーロフ、脚本はオブライエン・トマリン、撮影はボブ・ステッドマン、音楽はアラン・オールドフィールドである。そして出演は、デヴィッド・マッカラム、ジョージ・ワイナー、サンドラ・マッケーブ、エリック・サーヴァー、スターリング・スワンソン、リンダ・グレイ、ランス・フール、ホリー・ハリス、フレッド・ハイス、デビー・デイヴィス、たちである。
学園都市でもある南カリフォルニアの小さな町・ラ・クィンタ。動物の突然変異について研究しているハーラン教授と新任のマイケル教授は互いにライバルとして研究を競い合っていた。そんな中、町ではちょっとした事件が起こった。牧場の牛たちが狼のような動物に襲われて殺され、人間も襲われたというのだった。ハーラン教授とマイケル教授は何かがあると考えて調査を開始した。次の事件はドッグ・ショーが行われたときだった。突然1匹の犬が飼い主にむかって吠えかかり、他の犬たちもそれに続いた。ショーはパニックになり、保安官が何とかその場を沈めたが、犬たちの姿は消えていた。そして犬は野良犬となり、たむろしていることが分かる。で、町の男たちは犬狩りに出た、しかし、一行は犬たちに襲われて無残にも殺された。そして犬たちは再び人々を襲った。人々は逃げ惑い、次々と犬に襲われていく。2人の教授は学生たちを図書館に避難させたが、犬はガラスを破って襲ってきて、マイケル教授も犠牲となった。一方、ハーラン教授は恋人のキャロラインを助けに、彼女の家に向かい、キャロラインを連れて町を脱出することにした。もはや、町は犬に襲われた人々の死体だけの死の町になっていた...
この時期はパニック映画のブームということもあって、様々な動物が人々を襲うという作品が生まれている。そんな中で、ペットとして飼われていることが多い犬が人々を襲うということで、それなりの恐怖を感じられる。(身近に居る犬が襲ってきたら、と考えると確かにに怖いですね。)のだが、普通の犬デアルタメ、モンスターに襲われるという恐怖感が無く、中程度の恐怖感の範囲に留まってしまう。(が、そういう風に甘く見ていると餌食になってしまう所が怖いところである。)
アイデアは悪くないが、動物パニック映画としてはもう少し「凄味」が欲しいところであって、+αとして恐怖を感じるものがあったら大化けしたでしょうが、そういう作品である。まあ、ブームに乗って亜流作品がたくさん作られるということで、そういう中の1本と思えば、こういう作品があっても、と感じるところではありますが...(邦題も、余りにもレート過ぎるだけに、ハッタリでも良いから凄味のあるタイトルにすべきですね...)
かつてはLDでリリースされていたが、現在はソフトが無いようです。
映画パンフレット ドッグ(1976作品) 発行所:東宝株式会社事業部(A4版)1977年発行 監督: バート・ブリンカーロフ 脚本: オブライエン・トマリン 出演: デヴィッド・マッカラム
- 出版社/メーカー: The books in my life
- メディア: おもちゃ&ホビー
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