ENGLISH BEAT『WHA'PPEN?』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らの2nd.アルバムである。(本来のバンド名は「THE BEAT」であるが、彼らよりも1年早く、アメリカで同名のバンドがデビューしたため、イギリス出身の彼らは「ENGLISH BEAT」の名前で呼ばれるようになり、その名前で知られている。但し、彼らはバンド名の変更を行っていないので、正確に言うと「ENGLISH BEAT」という名前のバンドは存在していない。)ポスト・パンクのバンドとして、ツー・トーン、スカを取り入れた独特のサウンドで知られる彼らのアルバム(3枚のアルバムを発表している。)の中で最高傑作という声もある人気のアルバムである。チャート成績は、本国イギリスでは最高位3位、ニュージーランドで20位、スウェーデンで28位、アメリカでは126位を記録している。
収録曲は以下の全13曲である。『Too Nice To Talk To』『Doors Of Your Heart』『All Out To Get You』『Monkey Murders』『I Am Your Flag』『French Toast (Soleil Trop Chaud)』『Drowning』『Dream Home In NZ』『Walk Away』『Over And Over』『Cheated』『Get-A-Job』『The Limits We Set』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Drowning』は『All Out To Get You』との両面シングルとしてリリースされていて、イギリスで最高位22位を記録している。2nd.シングルの『Doors Of Your Heart』はイギリスで33位を記録している。(尚、イギリス以外の国ではチャートインしていない。)
お薦め曲は、シングル曲の『Drowning』と『Doors Of Your Heart』、更に『All Out To Get You』、そして『Monkey Murders』『Over And Over』をピックアップしておく。
ダンス系のビートにスカを融合させただけでなく、本アルバムではゆったりとしたスローなテンポの曲とテンポのよい曲とのバランスが良く、アルバム全体としての緩急があって、なかなかうまい構成になっている。よって、ダンス系サウンドのアルバムとしてではない一面があって、それが心地良さを与えてくれることになる。
結果的には彼らは次のアルバムで解散してしまうだけに、ある意味では本アルバムは、彼らのアルバムの中では一番落ち着いて製作されたアルバムと言うことにもなる。それだけに、じっくりと聴いておきたいアルバムの一つである。
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