ENYA『ENYA』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1987年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。とは言っても、本アルバムはドキュメンタリー番組「THE CELTS」のサウンドトラックとしてまとめられたアルバムである。そのため、アルバムタイトルとして「ENYA / THE CELTS」と言われることもある。'88年に世界的な大ヒット曲『Orinoco Flow (Sail Away)』で知られる様になる彼女であるが、何はともかく、記念すべきアルバムであることに変わりは無い。尚、本アルバムは、本国アイルランドではチャートインしていないが、豪州とニュージーランドでは7位、イギリスで1位、オランダで28位、スウェーデンで39位、(西)ドイツで70位を記録している。
収録曲は以下の全15曲である。『The Celts』『Aldebaran』『I Want Tomorrow』『March Of The Celts』『Deireadh An Tuath』『The Sun In The Stream』『To Go Beyond Part 1』『Fairytale』『Epona』『Triad: St. Patrick/Cu Chulainn/Oisin』『Portrait』『Boadicea』『Bard Dance』『Dan Y Dwr』『To Go Beyond Part 2』。
この中からシングル・カットされたのは『I Want Tomorrow』であるが、いずれの国でもチャートインは記録していない。
お薦め曲は、実質的なアルバム・タイトル・ナンバーである『The Celts』と、シングルとしてもリリースされた『I Want Tomorrow』、更に『The Sun In The Stream』『Epona』と、二部作である『To Go Beyond』(2曲とも)をピックアップしておく。
内容としてはサントラ盤であるが、彼女の持ち味である幻想的なサウンドを聴かせてくれる。が、ケルティックというだけで無く、'80'sらしいノリの良い曲、ポップな曲もあるということで、結構バラエティに富んだ内容となっている。(サントラ盤であることを考えると、ある程度の幅があるのは当然と言えば当然である。)そのため、後の彼女のアルバムでは聴くことが出来ないような曲があるというのが、本アルバムの貴重な所である。
ただ、'90'sにヒーリング・ミュージックのブームを起こした時期の彼女のサウンド(のみを)を期待する方は、イメージが違う曲があるということもあるので、避けた方が良いかも.... →幻想的なイメージだけでなく、シンガーとして、ソングライターとしての彼女の幅広い魅力を堪能しようという方は、しっかりと聴いておきましょう!
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